2018-12-9
私の想い(好光智)
私の想い
大好きだったサッカーをやめて、関西学連の幹事として活動を始めて、もう3年が経とうとしています。
先日、関西全てのチームのご協力により、最後のリーグ戦運営を終えることができました。学連での全ての活動が最後になっていく中で、4年間を振り返ることがあります。
私はプレーヤーとしてこの関学サッカー部に入部しました。私が入部した頃のサッカー部は後に四冠を達成するいわば、「最強のチーム」でした。
当時の先輩たちからは、サッカー部に所属する意味やクラブ内での自分の存在価値を示すことができているかを考えさせられる機会が多く与えられ、私も自分の存在価値について考えるようになりました。
初めはサッカーで存在価値を発揮したいと考えていました。サッカープレーヤーなら当然のことです。しかし私はサッカーが下手です。プレーは何も通用しませんでした。
悔しさと歯痒さ、そして自分はこのままでサッカー部に貢献できるのかと悩み、考えました。
そんな頃にサッカー部から関西学連の幹事を派遣する時期がきました。私はサッカー部に何か貢献したい、自分にしかできないことをしたい、という思いで学連幹事となりました。
私にはチームのためにサッカーをやめて主務やコンダクターとして活動する先輩たちの姿は、とても輝いて見えました。そのため、自分もそのような形でチームを支えていきたいと強く思い、学連への参加と同時にサッカーをやめる決断もしました。
学連に派遣されてからは全てがはじめての世界でした。
運営、担当業務、電話の取り方等、覚えることは数多くあり最初はいつも疲れていました。しかし、学連内での関学サッカー部のイメージは「しっかりとしたチーム」、「細かなところもミスなくおこなうチーム」で、だからこそサッカーも強いというものでした。私はそのことを聞いた時、そんなチームから派遣されている幹事である自分がきちんと仕事をしなければチームのイメージが下がると思い、とにかく一生懸命仕事をし、業務を覚えました。
幸運にも私は先輩、同期に恵まれて様々なことを学ぶことができ、3回生になる頃にはある程度仕事も覚え、自信を持って運営、業務をおこなえるようになっていました。
そして4回生になると、幹事長という役職をやらせてもらえるまでになりました。
私はそんな時、ふと思いました。
「今、関学サッカー部に貢献はできているのか?」ということです。
学連の仕事は試合を問題なく運営することや業務を行うこと、幹事会に出席すること等様々ありますが、何かをするとき、常に考えるのは「中立であること」です。
当たり前ですが、運営側がどちらかのチームが有利になるように働きかけることはあってはならないことです。試合会場などでは、どのチームにも同じ対応をするようにと教えられました。
また仕事の大半は事務所で行います。
外からは見えませんが、学連の仕事は運営よりも事前の準備の方が大変なこともあります。
パソコンでの打ち込みやチームへの事前連絡、運営で使う荷物の準備、片付けなどミスをしないように気を遣う仕事ばかりです。
このような業務をしているので、チームから見ると「チームのために仕事をしている」とは捉えにくいと思います。会場で会うチームメイトにはたまに「ちゃんと応援しろや」とか言われますが、もちろん応援はしてます。
ですが試合会場で会うときの私の立場は学連です。みんなから見えるところでハイタッチをすることはできません。
そういったこともあり、チームに仕事が理解されているか不安になることもありました。しかし、私は自分の役割を全うしよう、そしてみんなも頑張っているから自分も頑張ろうという思いで3年間やってきました。
そして先日のリーグ最終戦。私はこの日を一生忘れることはないでしょう。あのスタンドからのチャントはみんなから認めてもらえたという想いがありました。
私が幹事長になってここまで頑張れたのは間違いなく、関学サッカー部があったからです。今年の目的である「共に戦う人の原動力であり続ける」この言葉を借りると、私の原動力は関学サッカー部のみんなです。こんなちっぽけな1人の学生ですが、みんなの頑張る姿は間違いなく原動力となっています。
ですが、関学サッカー部はもっと多くの人の原動力になることができると私は思っています。そのためにも、インカレに出場する選手は全てをかけて戦ってほしいです。チーム全員の想いを背負っていることを忘れないでください。また、試合には出場できない選手も関学サッカー部の一員として振舞ってください。そんな姿が原動力に繋がるはずです。
最後はみんなで笑って終わりましょう。
男子チーム4回生 関西学連幹事長 好光智