2021-10-10
大学サッカーで感じたこと(眞下紘明)
3回生の眞下紘明です。
3回生になり大学でサッカーを続ける時間も少なくなってきました。
2年半関学サッカー部で活動して感じたこと、そして残り少ない時間の中で自分が、あと何ができるのか考えたいと思います。
もともと高校でサッカーを辞めようと思っていた自分は、初めは日本一をとるといった大きな目標は持っておらず、関学サッカー部に対する特別な思い入れはなかったし、サッカーが自分にとって好きなことだから続ける、とにかく楽しむことだけに集中してプレーできればいいと考えて入部したと思います。
しかし、半端な覚悟で入部した自分とは違い、周りの同級生や先輩は本気で日本一を目指していたし、本気でプロを目指していました。
僕が一年生の時のキャプテンであった竹本先輩にはスポーツ推薦以外の選手は正直チームには必要ではないし、日本一を目指せない選手はやめてくれと告げられました。
自分と周りの選手では一回の練習に対する姿勢と勝負にこだわる気持ちが明らかに違っていました。
さらに、Aチームで活躍する先輩の食事への意識、体のケア、サッカーの分析といった部分の取り組み方は驚くものがありました。
関学サッカー部に入部し、自分と周りのサッカーへの熱量の違いを肌で感じました。
ところが、はじめはサッカーへの取り組み方への違いや、上のカテゴリーの選手のプレーの迫力と質に驚いていたものの、その環境の中でサッカーを続けることで慣れが生じ、自分も関学サッカー部の一員として活動できているような気になっていました。
その気になっているだけで結局自分は周りの環境に流されているだけで何かサッカーを通じて成長できているわけではなかったと思います。
実際、周りの同級生はどんどん成長していく中、1回生と2回生の時は1番下のカテゴリーから上のカテゴリーへとあげてもらえることはなく、試合にも出れないことがほとんどでした。
要するに、自分は、サッカーを通じて成長できていないし、関学サッカー部という組織にとって必要ではない選手なのだと感じました
組織に埋もれて、ただ「なんとなく楽しくサッカーができたなぁ」と言って選手生命を終えるのではなく何か自分がチームに影響を与えれる選手になりたいと思いました。
特に自分のこの意識をかえるきっかけになったのはこの時期に同年代の選手の中から学生コーチ(コンダクター)を学年で話し合って選ぶというコンダクターミーティングです。
そこで、大学2回生の段階で、今まで本気で取り組んできたサッカー選手を辞めて、コンダクター(学生コーチ)という役割に身を置くことで、関学サッカー部に貢献すると重い決断した人の話を聞き、あらためて自分の考えの浅はかさを知りました。
コンダクターという選択を選んだ人の中には、自分とプロを目指している選手と比較した時に同じ熱量でサッカーを取り組めないし、現状結果が出せていないから、その選択をしたと言う人もいました。
その人たちの話を聞いて自分のこれまでの大学サッカーの取り組みを振り返ったときに情けなく感じました。
自分は口ではAチームに上がって日本一に貢献したいといっているものの、実力の差を感じる日々によって、無意識のうちに半分諦めてる気持ちがあったからです。
なんとなくサッカーを続けている現状がありました。
この時に、もう一回本気でサッカーに向き合ってみようと決意しました。
そうやって、本気で向き合わない事には結果に関わらず、成長はできないと思います。
今年のサッカー部のモットーが「俺が原動力」であるように結局、個人がチームという組織に対して影響を与えることは、周りの人たちに向上心を見せ続けて、その時々の勝負にこだわって、結果を追い求め、上の立場にいる選手を脅かし続けることでしか根本的にはできないと私は思います。
私はあと残り少なくなった大学サッカーの活動の中で、プロを目指している選手と同じ、もしくはそれ以上の熱量でサッカーに取り組み、勝負にこだわり続けたいと考えています。
また、それが後輩に対してもよい影響を与えれるし、関学サッカー部に残せるものが生まれることになると思います。
少しでも上のカテゴリーへ、主力選手へと最後までもがき続ける姿勢とエネルギーを見せ続けることでチームに影響力を与えたいと考えているし、それをチームの目標である日本一につなげたいです。