部員ブログ
関学に入ったから、関学のサッカー部に入部した。
当時、入部に至った理由はこの程度のものでした。
もちろん、より高いレベル、また厳しい環境でサッカーがしたいという思いはありましたが、関学サッカー部にこだわる理由はありませんでした。
約150名が在籍する関学サッカー部では、Aチームで試合に出場できず、自分の思い通りになっていない選手の方が圧倒的に多くいます。ですが、サッカー部にはBチームやCチームで、各々の立場で出来る事を全力で取り組んでいる選手たちがいます。試合に出て、直接サッカー部に貢献する事だけが存在意義ではなく、自分が今いる立ち位置で全力を出す事が、上のカテゴリーの選手に刺激を与え、それが回り回って勝利につながる。そういう貢献の仕方があると私は初めて感じました。その力が、チームが結果を出す上で、重要な役割を担っているものだと考えています。
関学サッカー部では、この様に試合に出られなくても、お互いを高め合う事ができ、それがチームの強さの秘訣であると私は考えています。
サッカー選手として、最後の最後まで、Aチームとして試合に出場するという目標は持ち続けなければなりません。ただ、自分が出ていなくても、「チームに勝って欲しい」「日本一になりたい」そう強く願い必死に応援をしている先輩方を見てきました。試合に負けて、引退が決まった時、泣きながらお互いに「今までありがとう」と言い合う先輩方を見てきました。その姿はいつまでも忘れる事はできません。またそれは、今の自分が必死になれる原動力の一つでもあります。
そして現在、自分は応援をする立場です。もちろん到底満足のできる状況ではありません。しかし、そんな自分でも後輩に伝えられるものは少しでもあるはずです。
社会人になられて忙しいはずなのに連絡をくださる先輩、最後まで一緒に戦いたいと思える同学年、頼りない自分についてきてくれて、「何か伝えたい」そう思える後輩。
私は本当に「人」に恵まれているなと実感しています。そして、この様な環境でサッカーが出来ることをとても幸せに思っています。
同学年のみんなともっとサッカーがしたい、喜怒哀楽を共にしたい。
後輩のみんなともっとサッカーがしたい、話しがしたい、想いを伝えたい。
引退の瞬間は、刻一刻と迫ってきています。
その最後の瞬間まで、本気でサッカー部と向き合っていきたい。
やっぱり私は、関学サッカー部じゃないといけない。
4回生 中元 勇輝
最近、ふいに考えさせられたことがある。私はなぜここまでサッカーにこだわるのか。人生をかけてまで本気でサッカーに向き合うことに意味はあるのか。こう自分に問いかけた時、様々な思いが頭をめぐったが、そこにははっきりとした理由があった。
私には大きな夢がある。それは大学卒業後、サッカーを職業とすること。だが、今の自分の実力を過信しているわけではない。目標と今の自分を比べれば恥ずかしくなるくらいであるのは自分が一番わかっている。しかし、そんな夢を掲げ続けられるのも、こんな自分に、人生をかけてサポートし続けてくれる両親がいたからだと思う。もちろん、小さな頃から私のプレーを見続けている両親も私の目標が厳しいものであることは分かっているはずだ。それでも素直に応援してくれる。これ以上の環境はないと感じたのである。
だからこそ、私には夢を叶えなければならない理由がある。口先だけでは返せないこの恩を、私も人生をかけて返していきたい。大学を卒業しても、ユニフォームを着て全力でプレーしているところを見てもらいたい。それが私にできる最大の恩返しであり、これこそが、私が人生をかけてまでサッカーにこだわる理由である。
2回生 下田 義起
小学校の低学年から、兄の影響でサッカーを始めました。当初はフィールドの選手でしたが、6年生からキーパーに転向しました。それから生活環境はサッカー中心に変わっていきました。また数々の試合を戦っていくなかで勝利する喜びを体験して来ました。
大学に入学するまでは、チームの代表として試合に出場していました。でも大学に入学し1回生からAチームにいてベンチに入っていますが、レギュラーとして試合に出場できず辛い思いをしています。ですが去年一年間で色々な事を経験する事ができました。総理大臣・天皇杯・インカレ・京都サンガ特別指定選手など、いい経験はできましたが、ベンチからいつも辛い思いで試合を見ていました。いつか自分も「ピッチに立って活躍したい」と思っています。でも、メンバーに入りたくても入れず悔しい思いをしている仲間がたくさんいて、その仲間がスタンドから必死に応援してくれている姿を見て、自分はメンバーに入れているだけで幸せだと感じるようになりました。この事を忘れてはいけないと思いました。1回生からこのような悔しさを経験でき、これを忘れないようにしてもっと成長していきたいです。
自分は去年一年間で同学年の中で一番いい経験ができたと思います。2回生になり、その経験を同学年に伝えていこうと思い学年リーダーになりました。学年リーダーをさせてもらっていますが、周りのみんなに支えてもらっています。これからは仲間を支えて、頼れるリーダーになり、チームのためにプレーしたいです。先輩を支えて、後輩の良き手本になるように日々努力していきたいです。
自分がチームの目標である日本一に向けてどれほど貢献できるかわかりませんが、自分の持っているものを自分に与えられた場所で出し尽くし、仲間たちと共に関学サッカー部が日本一のサッカー部だと誇れるようになりたいです。
2回生 上田 智輝
このチームには自分に足りないものや欠けているものを持ち、尊敬出来るチームメイトが沢山います。そのような中で様々な刺激を受け、様々なことを学んできました。
サッカーにおいて周りは自分よりも上手い選手ばかりで、自分の拙いプレーに嫌気がさすことも多々ありました。しかし、そのようなチームメイトと日々プレーすることで刺激を受け、少しずつではありますが成長を実感出来ることが楽しいと感じています。時にはサッカーに対して前向きに取り組めず、グランドに上がるのが苦痛に感じることもありましたが、それでも励ましてくれたり、同じように苦しい思いをしながらも上を目指して練習に取り組んでいるチームメイトがいたから自分も頑張ろうと思うことが出来ました。そしてなにより、置かれた環境が人それぞれ異なるなかで、一人一人が自分の出来ることを見つけ、それに対して精一杯取り組むというあたり前ともいえる姿勢を、これまでを通して1番に学んだように思います。
気がつけば4回生になり、チームメイトと真剣にサッカーが出来る日も段々と少なくなってきました。自分自身まだまだ課題だらけですが、残りの期間、少しでも課題を克服する為に日々練習に取り組み、悔いのないように最後迄自分の可能性に挑戦し続けたいと思います。それと同時に、今迄一緒にプレーし、色んなことでお世話になり、多くのことを教えてくれたチームメイトとの残された期間を大切にしながらサッカーに取り組んでいきたいです。
4回生 細山 哲平
僕はこれまで何回も思ったことがあります。「なんで試合に出られないんだ。どうしてあいつが試合に出ているんだ」。ひどい時には「自分の出てない試合は別に負けてもいい」そう思うことだってありました。自分は下手だから、まだ未熟だからとわかってはいるものの、心のどこかで「自分はできる、本当はやれる」ということを勝手に思い込んでいたからです。そんな自分を正当化しようという気持ちがねたみや愚痴となって言葉として出てしまっていました。ですが、これは現実から目を背け、事実と向き合えずに逃げているだけだと気づきました。使えるから試合に出られる。そうでないから試合に出られない。ただそれだけのことです。
どこでどのように努力していたとしても、評価する人は他人であるのだから、自分の気持ちは関係ありません。ではなぜ、自分の気持ちが伝わるかどうかわからないまま、いい評価を受けられる保証もなく、見られているわけでもない努力をしているのか。
理由はただひとつ。サッカーが本当に好きだからです。本当に好きだからこそ、上手くいかない時はやめたくもなるし、自分が出てない試合は面白くありません。これは真剣にやっているからこそ、出る感情ではないかと僕は思います。自分で言うのもなんですが、”どうしてあいつが出てるんだ”や”自分が出てない試合は負けてもいい”などは本心ではありません。
本当は試合に出ている上手い人達がカッコよくて、羨ましくて、しょうがないのです。「自分もああなりたい、ピッチに立って活躍したい」。そう思っているのです。自分だけが辛い思いをしているわけがありません。試合に出ている人達は、自分のしていることよりも数倍努力しているからこそ試合で使われるし、目に見えない所で他人以上のことをしているからこそ上手いのです。
そのような人達が多いことが、現在、関学サッカー部が日本一を目指すことができ、強い理由の一つです。日本一という言葉は簡単には使えません。ですが、いまのチームは自信を持ってそう言えると思うし、全員がそのことに向けて真摯に動ける組織だと思っています。試合に出ている人が、こういう人たちの思いも背負いながら戦っているからこそ、応援する側も必死で支えるし、心の底から勝ってほしいと願います。
Aチーム~Cチーム、試合に出ている人出ていない人、考えること、思っていることは人それぞれ違うのは当たり前です。ですが、一つだけ一緒なのは、大好きなサッカーで勝ちたいということです。このことはみんなが変わらず持っているものだと思います。それが合わさった時に、勝利というものが生まれ、おのずと日本一というものが見えてくるのではないでしょうか。いつかその日が来るまで、たとえ試合に出られなくても、好きなサッカーに嘘をつかずに、真剣に向き合っている自分でありたいです。
3回生 山内 馨介