部員ブログ

2019-6-6
自信とは(三浦玲実)

「関学サッカー部の部員は自信に満ち溢れている」

高校の頃に抱いていた関学サッカー部のイメージである。
私もこんな風にキラキラオーラの漂う人間になりたい、成長したいと思い入部を決意した。

しかし理想と現実は程遠く、満ち溢れるどころか自信はなくなるばかりだった。
サッカーをするたび、ミーティングをするたびに私の弱い部分ばかりが見つかってしまう。
周りのみんなはこんなにも輝いているのに、自分だけなぜ何も持ってない人間なのかと何度考えたことか、、、

関学サッカー部では「貢献」という言葉がよく使われる。何もない自分に果たして何ができるのだろうか。
永遠の課題である。

そうこうしているうちにラストイヤーが始まった。
最高学年として、チームをまとめる側の人間として様々なところで責任のある行動を取らなければならない。
新チームが始まって以来、自分が思っている以上に表現しないと、相手に伝わっていないことは多いなと感じている。
さらに、歴代の先輩の背中の大きさを、身をもって実感している。後輩に常にカッコいい姿を見せ続けてくれた。

学年を重ねるごとに気づいたことがある。
今まで私が憧れていた人達は自信に満ち溢れているからすごいのではない。
自分がやるべきことに対して、自分の頭で考えて行動している。そこにはチームのためという責任があるから、行動できるし、私が憧れていたのはそういう人物像だったのだと改めて分かった。

確かに、泥臭くてもチームのために体を張って戦う姿が頼もしかった。

なぜそんなことにも気づかず、自信がないということに足を引っ張られたのか。

ただ自分の才能を誇りに思うということではない。その言葉通りシンプルに「自分を信じる」ということが私には欠けていた。

自分の選んだ道を信じること。
関学サッカー部に入部を決意した自分を信じること。それが一番大切だと分かった。

そしてチームを信じること。
いつもチームのためにと意見を言ってくれる後輩。本音でぶつかってくれる同期のみんな。周りを見渡せば頼れる人たちばかりである。

今年の最後に、みんなと笑顔で終われるように。
その目標を達成するために私がやるべきことは数え切れないほどある。

しかし、その手段を選んで勝ったとして、全員で喜べるかはまだ分からない。

けれども、今できる最大の努力をし、全力で人ともサッカーとも向き合うラストイヤーにしたいと思う。

女子チーム 4回生 三浦玲実


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