部員ブログ

2019-10-10
一番欲しいもの(村西空)

私は小学校一年生の頃から大学生になった今もなおサッカーを続けている。生活の中心にはサッカーがあり、ほぼ毎日ボールを蹴ってきた。サッカーと共に人生を歩んできたといっても過言ではない。しかし、こんな生活もあと3ヶ月で終わってしまう。私はすでに会社への就職が決まっているので、今後本気で「勝利」にこだわるサッカーをすることはないだろう。

この長いサッカー人生が終わる前にどうしても欲しいものがある。それは、「日本一」という結果だ。これまで16年間サッカーをしてきたが、一度も全国大会のタイトルをとったことがない。「日本で一番」の景色はどのようなものだろうか。獲った先に何が見えてくるのか。未知ではあるが、とにかく今一番欲しいものは?と聞かれると真っ先に思い浮かぶのが日本一である。私はもともと欲がある方ではなく、あれがしたい、これが欲しいといった欲求は普段の生活ではほとんどない。しかし、「日本一」という称号だけは喉から手が出るほど欲している。これには理由がある。

「感謝を体現」したいからだ。

今、自分がこの関学サッカー部でプレーできているのは周りの人達の支えがあったからこそだ。毎日トレーニングして共に高め合う仲間、私の勝手なわがままを許してサポートしてくれる両親、自分に期待してくれている恩師、歴史を築いてくださったOBの方々、様々な人の多様な思いを知っているからこそ、1日1日に尽力する義務が私にはある。このような人達の想いに報いるには結果を残すしかないと思う。ただサッカーを16年間頑張ってきましたといっても、それは自己満足になる。そうならないためにも一つ一つの結果にこだわらなければならない。幸い、今自分はBチームに所属しており、Iリーグの全国大会で結果を残す機会がある。なんとしてでもこのIリーグで日本一になる。そして、Aチームで日本一になる。正直、今の時期から上がることはほとんどないし、サッカーが上手くなることもほとんどない。今の自分の立場を知っている人からすれば、笑われる野望であるが、引退する最後の一瞬までこの野望は消さない。「言葉は言霊」父の受け売りの言葉である。無茶なことでも自ら口に出し続けることで、それが現実に変わっていく。この言葉を信じ、残り3ヶ月全力を注ぐ。

全員で笑って「日本一」を成し遂げるその日まで。

男子チーム 4回生 村西空


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