部員ブログ

2019-11-6
大器晩成(幸創也)

私は遅咲きだと信じている。現在C2チームに所属している私は、決して満足できる状況ではない。4月入部の同期が着々とステップアップしている中で、入部前に思い描いていた自分とのギャップに日々焦るばかりである。

タイトルの「大器晩成」だが、これは大物になるには時間が掛かるといった意味や、遅咲きの花という意味がある言葉だ。これまでのサッカー人生を振り返ると、早咲きと言える私がこの言葉を口にするのは、確信なのか希望なのか、それは私自身にもわからない。幼い頃からサッカーをしていた私は、小学生の頃、思い通りにプレーが出来ていた。県優勝や年間優秀選手、ナショナルトレセンなどを経験し、このままうまくいくと思っていた。しかし、中学生になり周りとの差が生まれ始めた。体の問題である。そこだけが理由ではないが体格に恵まれなかった私は、中学、高校と自分の思うような活躍や成績を残すことはできなかった。大学サッカーでも一番下のカテゴリーに所属し、公式戦がほとんどない中で、練習試合があっても呼ばれないことは多々ある。そんなうまくいかない現状を打開するために、誰にも負けない何かが必要であると強く感じた。自分のストロングポイントはボールコントロールとアジリティだと考えているが、もっとシンプルで明確なものがある。

それはサッカーが好きだという気持ちだ。

主将の竹本君と1on1ミーティングをしたときに、「昨日の自分よりもうまくなるために努力すること、サッカーがただ純粋に好きだという気持ちが大切だ。」とおっしゃっていた。私はこれまでサッカーを続けてきて、たくさん悔しくて辛い思いをしてきた。小学生の頃に一学年上の試合に呼ばれなかった時、中学三年生になってBチームに落とされた時、インターハイのベンチメンバーから外れた時、残り8分で二点差を追いつかれ、最後の選手権が終わった時、しかし私はどんなときもサッカーが好きだった。より深い戦術理解やチームワーク、個人の力、ハードワークなど様々な能力が求められる大学サッカーだからこそ、サッカーが好きだという強い気持ちでもう一度花を咲かせたい。

男子チーム 1回生 幸創也


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