2019-11-13
充実感(鈴木茜)
中学では陸上部、高校ではハンドボール部に所属していて毎日走って跳んで投げていた。なのに大学でなぜサッカー部のマネージャーをやっているのか。最初は日本一を取りたいからとか、成長したいからとか全く思ってなくて、ただただサッカーに関わりたかった。入部してすぐ、天皇杯のガンバ大阪戦での勝利を目の当たりにして、関学サッカー部は日本一になれるチームなんだと感じて、自分が毎日普通に練習をこなすだけではもったいないと思った。
しかし去年の1年間は自分の存在意義を見出すことが出来なかった。女子の運動部で過ごしてきた自分にとっては、楽しそうに汗をかきながらサッカーをしてる選手を見て羨ましいとさえ思っていた。サッカーに関われてる充実感はあったが、マネージャーとしての充実感や楽しさをあまり感じなかったし、周りに男子しかいなくて自分を出すことも上手く話すことも出来なかった。グラウンドに上がってから下りるまで誰とも話すことがない日もあった。周りと比べちゃって嫌になったり、自分の強みが何なのかも分からなくなったりしたが、サッカーに関わっていけるなら頑張れる自信だけはあった。
今は毎日コーチやコンダクターが真剣に考えてくれたメニューの意図を汲み取って動くことを心がけている。練習がスムーズに進むように、無駄な時間が生まれないように組まれたメニューの中で、自分の仕事の効率が悪いがために次のメニューを遅らせてはいけないしミスをしてはいけない。そういったプレッシャーの中でやれて充実感がとてもある。また、人数が足りない時はビデオや副審を任せてもらうこともあって正直普通に楽しい。
また、今年はIリーグにつくことが出来て選手やコーチ、スタッフの本気を間近で感じることが出来た。PKを外す、雑なパスやクロス、暑いだるい言ってる選手を見るとイライラして不機嫌になってしまう自分がいた。スタッフである自分が不機嫌になることはあまり良くないのかもしれないが、その一方で自分も本気になれてるんだと少し実感した。そして最近思うことがある。それは自分はまだ2回生だから残りあと2年あるという気持ちでは絶対やりたくないということ。自分には残り2年あるとしても誰かにとってはラストイヤーであってラストチャンスだし、自分はまだ来年もあるなんて甘い考えを持ちたくない。本気でいま日本一を取りにいきたい。
最後に、家族には本当に感謝している。
いつも陽気でお酒好きだけどしっかり考えてくれている父親。ミーティング終わりの夜12時近くに電話してもちゃんと話を聞いてくれて相談に乗ってくれる母親。サッカーを好きになったきっかけである兄。明確な理由もなくただ関西に行きたかった私を家族はずっとサポートしてくれている。1年に2回ぐらいしか会えないからこそ成長した姿を見せたい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
男子チーム 2回生 鈴木 茜