部員ブログ

2019-12-15
最後に(高見英佑)

ついに私のサッカー人生も残り僅かとなってしまった。5歳から現在まで私の生活には常にサッカーがあった。そんな生活もあと少しで終わりを告げる。この約17年間のサッカー人生で多くの仲間が出来た。小学生や中学生で1度別れた仲間も高校生や大学生で再会することも多く、長くサッカーというスポーツを続けてきて良かったなと思う。そんな約17年間のサッカー人生の最後の4年間は1番充実した時間を過ごせたと感じる。もちろんレベルの高い環境でやれたことも大きかったが同期に常に刺激を受けながら過ごすことが出来たのが1番だと思う。これまでも小、中、高と同期はいたし、お互いに高め合っていた。でもここまで刺激を受けた同期に出会ったのは初めてだった。
幸運なことに私は4年間で同期全員と同じカテゴリーでプレーすることが出来た。その分多くの、様々な刺激を受けた。同じカテゴリーの同期に刺激を受けるのはもちろんのこと違うカテゴリーにいる同期からも刺激を受けていた。Aチームでみんなの想いを背負い、堂々とプレーする姿、Bチームで歯を食いしばりながらキツい練習に取り組む姿、Cチームで下級生の時は上のカテゴリーに上がろうとがむしゃらに、上級生になるとがむしゃらさに加え後輩が多い中、様々な工夫をしてチームの底上げを図ろうとする姿、度重なる怪我を乗り越えようと必死にリハビリに取り組む姿、スタッフとしてチームを第一に考え、行動する姿などを見て、俺も負けてられない、今のままではいけない。そう思えた。サッカーに関することだけではない。数多くの学年ミーティングをこなし、学年の方向性や今年のチームビジョンなどの話し合いもしてきた。その中で自分とは違う様々な意見に触れ、考え方の面でも多くの刺激を受けた。

同期だけではなく先輩や後輩など関学サッカー部に入って、こんなにサッカーに本気になれる人に初めて出会った。こんなにチームのために本気になれる人に初めて出会った。こんなに自分にも他人にも本気になれる人に初めて出会った。
こんなに何事にも本気に取り組む人が周りにいるサッカー生活はこれまでなかった。自分がどれだけ甘かったか痛感させられた。それだけでも大学までサッカーを続けてきて本当に良かった。関学に入って良かったと思える。そんな仲間に毎日刺激を受けた、このままではいけない。そう思えた。行動を起こした。習慣化させた。おかげでプレー面もこの4年間がサッカー人生で1番成長したと思う。

関学サッカー部には人が成長出来るだけの環境があった。来年からは社会人としてまた違う環境に身を置くことになる。どこも成長出来る場所とは限らない。刺激を与えてくれる同期がいるかも分からない。全ては自分次第であり私自身がどうするかが重要になる。大学では刺激を受けたことにより頑張ろうと思えた。しかし、社会に出れば自ら刺激を求め、自ら行動を起こすことがより一層必要となる。大学4年間で行動を起こすことの大切さ、行動を習慣化させることの大切さを学んだ。自分の思い通りにいかないことや理不尽なこともあるだろう。そういう時にこそ私自身が成長したのかどうかが試されるはずだ。成長したと実感し、大学までサッカーをやって良かったと思えるようにしたい。

こんなにも私に成長する環境を与えてくれた関学サッカー部での活動もインカレだけとなってしまった。簡単な試合など1試合もないだろう。これまで私に刺激を与え続けてくれた同期や後輩のみんなはそれぞれの立場で全力を尽くすに違いない。私も最後まで全力で闘う。そして、勝ち続ける。
12月22日、サッカー人生の最期にみんなと喜び合い、最高の笑顔で優勝杯を掲げるその日まで。

男子チーム 4回生 高見英佑


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