2020-11-15
ゲキサカの名前、青色になりたい!(上野岳人)
私たち2回生は大きな分岐点に立っています。
プレイヤーを続けるか。プレイヤーをやめてコンダクターになるか。
関学サッカー部では、3回生になる時期に学年でMTを重ね、コンダクターを選出します。プレイヤーを辞め、学生としてコーチの立場に立つ役職をコンダクターと呼びます。現在、2回生はその真っただ中にいます。しかし、そのMTはコンダクターを選出するだけのMTではありませんし、自分がなぜサッカーをしているのかを改めて考えるMTでもあり、4回生になったときにどのようなチームになるのかをも左右する大事なMTです。そこで、一人一人どちらを選択するのか、その理由、大学生活半分折り返しての変化、関学サッカー部にどのように貢献できているのか、将来の展望などを発表しました。そのMTで私が話したことの一部を今後の自分の決意表明を込めて綴っていこうと思います。
まず初めに、私は、プレイヤーを続けさせてほしいと考えています。理由はただ一つです。それは、
「自分のサッカー選手としての可能性に挑戦したいからです」
ただこれだけです。他の選手は、プロになりたいから、親、仲間、指導者が応援してくれるから、後悔したくないから、本気のサッカーが好きだからなどなど。サッカーを続ける理由は人それぞれで良いですが、私はすべて自分のためにです。辛いとき悔しいときに思い浮かぶのは将来の自分ですし、仮に、私がコンダクターに転向する決断をしても、親、仲間、指導者は応援してくれると思います。また、私が親の立場に立って、息子が「親のために、サッカーを続ける」と言ってたとしたら、今すぐサッカーを辞めさせて、自分が挑戦したことをしろと言うと思います。だから、周りの人のためにという理由は、私がサッカーを続けたい理由にはなりません。
話が少し逸脱しますが、この学年MTを通して「誰かのために生きる」のか「自分のために生きる」のかについて考えるようになりました。私の個人的な意見として、何事においても結局人間は、最後は「自分のために生きていく」べきだと考えています。「誰かのために生きる」という言葉は響きは良いですが、非常に難しいことで、その誰かからのリターンがないとどこかで辛くなります。「誰かのために生きる」のではなく、「自分のために生きる」ことで、それが結果的に「誰かのために」になっていることがベストだと私は考えます。つまり、まずは自分のために生きて、その次に家族→仲間→社会のためのように、範囲を広げていくことにより、最終的には自分の利益を求めるように、誰かのために行動するようになるものだと考えています。だからこそ、大学生のうちは、自分のために生きていくべきだと個人的に考えています。自分の考えを押し付けるつもりは全くありませんが。
さて、話を戻します。具体的には、「プロになるような奴らと真剣勝負をして勝ち、トップチームで試合に出ること」に挑戦します。同期には運が良いのか悪いのか、同じFWのポジションにたくさん良い選手がいます。そいつらに真剣勝負を挑んで、勝ちたいです。私は幼少期からサッカーを始め、サッカーを真剣に取り組んできました。そいつらと同じくらいの期間サッカーをしているのに、負けてたまるかという気持ちがあります。
大学生活半分を折り返しての変化は、私はこの2年間でかなり成長できたと胸を張って言えます。自分の可能性に自分でも驚いた2年間でした。私のサッカー人生を振り返ると、幼少期から体が小さく満足いくサッカー人生ではありませんでした。しかし、大学で間違いなくサッカー選手としての可能性が広がりました。私は、皆さんが想像する以上に体が小さくて、万年背の順は一番前で、中学生の時には低身長症を疑い、病院に入院したぐらいでした。(全く問題はなく、ただのチビという診断結果でした!)高校生の終わりからは身長も止まりだして、筋力トレーニングを本格的に始めました。これが功を奏し、私のサッカー選手としての可能性が確実に広がりました。
また、気持ちの変化もありました。私が関学サッカー部に入部した理由の一つとして、「プロになるような奴らと真剣勝負をしてみたい」からでした。「プロになるやつってやっぱすげぇなー」と思いたかったし、スポーツ推薦で入ってくるやつらはどんなもんなのかを肌で感じたかったです。このように当時は「プロになるような奴らと真剣勝負をして、勝ちたい」とは思っていませんでした。しかし、今は明確に「勝ちたい」と思うようになりました。これが最も大きな変化です。というのも、今シーズンから半年間だけですが、Aチームでプレーしたことが非常に大きかったです。そいつらと自分の現時点での距離感、レベルの違いを肌で感じることができたからです。そいつらに勝つために、自分がどんくらい努力せなあかんのか、どこで勝負したらいいのか、そいつらと比べてどこが勝っているのか、負けているのかが分かりました。そこで、私が感じたのは、2年あれば勝てる距離感にはいるということです。だからこそ、真剣勝負を挑みたいと思うようになりました。正直、現時点では、かなり差がありますが、私はあと2年本気で臨む価値があると考えました。でも、プロを目指すと宣言したそいつらには、絶対にプロになってほしいから、複雑な思いではありますけど、お互いを高め合えたら良いのかと思います。
さらに、人間的にも成長したと自信をもって言えます。恥ずかしい話ですが、高校の時はキャプテンが悩むほどのくず人間でした。そこで、弱い自分を変えたいと決意し、学年リーダーに立候補しました。組織の先頭に立って、引っ張っていくことに責任感と同時に、やりがいを感じています。また、役職ではマネジメントに所属し、1on1やジェネミの司会を通じて、様々な人から価値のある話を引き出すことで、成長できている実感があります。今年のイヤーブックの作成にも携わりました。関学サッカー部には、人間的成長が求められ、役職活動やMTなど成長できるチャンスはたくさん転がっています。しかし、それをモノにするか否かは自分次第です。どっかのインターンに行くより100倍価値がある。(杉山キャプテンのツイートより引用)間違いないと思います。私はこれからも成長するチャンスをモノにします。上記で述べたことを達成するために、まずは目の前のアイリーグで全国制覇することに尽くします。もちろん自分レベルアップのためでもありますが、それ以上に自分の力でBチームの4回生を勝たせてあげたいと思うようになりました。特に、去年からお世話になっている徳田竣希を日本一のキャップにしたいです。
最後に、この場で私が最も伝えたいことは、プレイヤーを続ける決断をした人も、コンダクターに転向することを決断した人も強い覚悟をもって決断しなければならないという事です。なんとなくプレイヤーを辞めるのが怖いからプレイヤーを続けると決断をした選手は間違いなく適当にサッカーしてるだけの選手になります。正直そんな選手は関学サッカー部にいる意味がないと思うし、関学サッカー部には不必要だと思います。そのような人はコンダクターに転向したほうが確実に成長できます。だからこそ、この半分折り返した時期に、改めて自分を見つめなおす必要があります。全員、一度コンダクターの立場になって考えるべきです。サッカープレイヤーを辞めるという強い覚悟のもとコンダクターに転向する決断をした同期の横で、その熱量でサッカーしてていいのか?と自問するべきです。私がコンダクターの立場なら、適当にサッカーをしている選手がいたら、「俺とプレイヤー変われよ」と言うと思います。まだまだ2回生全体としてはそういった意味でも足りないと思います。もしもサッカーへの心の炎が消えかかっているのであれば、新たに関学でサッカーをしている意味を考えて再設定する必要があると思います。まだ間に合います。
コロナの影響により、例年とは異なりオンライン上のMTになり、難しい状況やけど、いいMTを2回生みんなで作り上げていこう。この学年をより良い学年にしたい、同期のメンバーとともに成長したいという気持ちは人一倍強いと思います。口下手でうまく伝えれないから、ここで言います。
この学年が好きだから。