2021-8-5
日本一のスタッフ?(金丸未莉)
男子チームのマネージャーをしています、社会学部2回生の金丸 未莉です。
今回部員ブログを書く機会をいただき、何を書こうかと思ったところ、ちょうどマネージャーになって約1年になるので、実際に今日までスタッフとして活動してきて感じたことを思うままに書こうと思います。
あまりまとまりのない文章になってしまうかと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
去年8月、マネージャーとしてこのサッカー部に入部した。
私は小さい頃から運動したり、スポーツをすることが大好きで、中学高校ではバレーボールをしていた。いま振り返れば、バレーボールをしていたこの6年間で間違いなく体も心も鍛えられ、バレーボールに人としてひとつ成長させてもらったと感じている。「スポーツに成長させられるってなに」と思う人もいるかもしれないが、スポーツには人を成長させる力があると思う。
うまく言葉にできないけど、本気でなにかに打ち込んだことがある人には理解してもらえるのではないだろうか。
高校を卒業して、大学でなにをしようかと悩んでいたとき、頭の中に『マネージャー』という選択肢がふと浮かんだ。ちゃんとした深い動機はないが、今までずっとスポーツをしてきて、サポートしてもらう側だったから、大学では新しい挑戦としてサポートする側になりスポーツに関わってみたいなと思ったのがきっかけである。
マネージャーって、練習の準備をしたり、水を用意したり、ただそういう仕事をちゃんとしていればできるものだと思っていた。でも実際やってみると全くそんなことなくて、正直スタッフという役職をなめていた。
去年の12月末、私はBチームの全国大会に帯同させてもらい、その時に「日本一になるには日本一のスタッフが必要だ」と言われたが、その言葉にあまりピンとこなかった。日本一のプレーヤーと言われればなんとなく想像はつくが、日本一のスタッフと言われても、それがどういうものなのか。まだその時の私は頭の中にたくさん?マークを浮かべることしかできなかった。
1回生の頃は先輩のマネージャーのお手伝いさんみたいな感覚が強く、言われたことをちゃんとこなすことでいっぱいいっぱいだった。
でも2回生になり、新シーズンが始まって、私は初めてちゃんとカテゴリーに所属し、自分のチームをもつようになった。相方のマネージャーも同級生なので、急に自分たちで全て考えてやらなければいけないという状況になり、戸惑い、ここから壁にぶち当たることが増えた。
なんか練習がうまくまわらなかったり、スタッフ間で連携が全然とれてなかったり、その場しのぎの行動ばかりで先をよんで動けなかったり。
言われたことを失敗しないようにやることで頭をいっぱいにしてた私が、チームのためにどういう行動をとらないといけないかを考えなければならなくなった。
どうやったら練習が効率的にまわるのか、練習を効率的にまわすにはスタッフだけじゃなくて選手たちにも協力して動いてもらわないといけない、じゃあ40人近くいる選手たちに思うように動いてもらうにはどう声をかけて、どういう指示をしたらいいのかなど。
でもこれら全てにはちゃんとした明確な答えがない。その時の状況とかによって判断は変わってくる。
練習中や試合など限られた時間の中で、あとから「あの時こうしてて正解だったな」と思える判断をいかに素早くすることができるか。これが今の私にはまだむずかしい。「やっぱりこうしておけばよかったかな」と思うことが多々ある。結局どうしたらよかったのか、正解がわからない、見つからないこともあって、考えることが嫌になりしんどくなる時もある。
でも私は根っからのスポーツ好き。
いつもグラウンドには必死に走って、体張って、一生懸命ボールを追いかけている姿がある。やっぱり私は頑張っている人の姿を見ると、応援したくなるし、何か自分もしてあげたいと思う。
自分が選手としてやっていた時、いいプレーができたり頑張ったことが報われる瞬間があるから、また頑張ろうと思うことができた。でもそれはスタッフになっても変わらなくて、試合で勝ったり点を決めたりしてピッチで喜んでいるみんなの姿をベンチから見ているとやっぱり嬉しくなるし、いろいろやってよかったなと思える。
それが今の私にとっての頑張りが報われる瞬間で、また頑張ろうと思える理由になる。
正直、今も日本一のスタッフがどんなスタッフなのか、はっきり見えてはいない。でもいま所属しているBチームがIリーグで全国制覇をするためにはどうしたらいいのか、いい練習をつくるためにはどうしたらいいのか、選手たちにとっていい環境ってどんな環境なのか。
これからもたくさん考えて、自分の中で問い続けたいと思う。
いつか日本一のスタッフになれると信じて。