2015-5-13
集大成 (野尻 志遠)
幼稚園の年中からずっと続けてきたサッカー。本気で打ち込む事ができるのは恐らく今年が最後になると思います。今まで僕の一番のサポーターであり続けてくれた両親と、本気でサッカーができる環境が備わった関学サッカー部に感謝して残りの大学サッカーを過ごしたいと思います。
僕は「Aチームで試合に出て活躍するぞ」という思いで入部しましたが、Aチームに入ることすらできず、Cチームでした。自分に自信があった訳ではありませんが、試合に出させていただく機会が多かった自分にとって、受け入れ難い事でした。上手な選手はいくらでも存在し、上には上がいることを肌で感じた瞬間でもありました。このような経験は初めてでしたので、整理するのが大変でした。しかしCチームでプレーする先輩の姿を見ていると、練習に対して本気で取り組んでいました。僕はその姿を見て、この悔しい思いや経験が更なる成長へ繋がると思うことができました。Cチームという自分に与えられた環境で頑張ろうと思いました。
そして、日々サッカーを本気で打ち込めるのは両親のサポートのおかげです。僕が今まで一度も大怪我をせずにやってこられたのは、母の栄養面のサポート抜きでは語れません。朝、晩と必ずごはんが用意されています。おにぎりや弁当など、自分が頼めば必ず用意してくれます。大学になって一人暮らしをしている選手の様子や、怪我をしている選手を見ていると、どれだけ貢献度が高いサポートをしてもらっているのか、実感することができました。父は僕が小学5年生の時から単身赴任生活を送ってくれています。「残ってサッカーを続けたい」という意見を快く受け入れてくれました。そんな両親に対して、僕ができることは1試合でも多くの試合に出場して、元気にプレーしている姿を見せることだと思っています。
本気でサッカーできる日数は日に日に減っています。もしかしたら生涯最後になるかもしれない公式戦、Iリーグも始まりました。今も「Aチームで試合に出たい」という気持ちは変わりません。しかし今の自分が果たすべきことは、Cチームの目標である『Bチームを倒して関西制覇、日本一』を達成することです。その為に1試合でも多く試合に出場して貢献することだと思っています。Iリーグの16分の2試合が消化され、僕に与えられた残りの試合数は14試合です。もちろん14試合で終わらせるつもりはありません。Cチームで頑張ることで、微力ながらAチームの日本一に貢献できればと思っています。自分自身としてもチームとしても悔いを残さず、残りの大学サッカーを楽しみたいと思います。
4回生 野尻 志遠