部員ブログ

2015-7-1
改心 (細井 優希)

昨年、開幕節からIリーグに途中出場した。それ以来も、途中出場が続いたが、多くの試合に出場した。
しかし、その現状に納得していなかった。なぜなら関学への進学が決まってから、もっと試合に出て活躍できると勝手に思っていたからだ。これまで、当然のように試合に出ていたからか、公式戦で使われないことが不満だった。実力がない、結果を出せないのだから当然である。思い返すとあまりにも子供じみていて、自分勝手で傲慢な考えだった。
昨年、Iリーグのベンチにも入れなかった選手もいる。その選手たちに失礼な態度でサッカーに取り組み、怠惰な私生活を送り、なのに週末になると自分より必死にボールを追っていた選手よりいい経験をさせてもらっていた。時には、他の選手たちを不快な思いにする言動をしてしまっていただろう。
試合に出る責任感、感謝の気持ち、他の選手へのリスペクトを欠いていた。
それに気づけず周りに悪い影響を与えていた。

このことを二十歳目前にしてやっと気づいた。これでも謙虚なつもりでいた自分を悔いたし、とても恥ずかしいことだと感じた。
「○○のために」「感謝の気持ちを持って」と度々口にしてはいたが、心のどこかでは綺麗事だと思っていたのかもしれない。

自分が怪我をして、そのままシーズンが終わり、試合に出られない立場になって初めてこれらのことを”本当の意味で”理解した。

そんな自分が同回生の承認を得て、学年リーダーをやらせて”頂いている”。もう2回生だが、まだ2回生。今までの償いではないが、他の部員以上にチームのために身を削り、頭を働かせ、声を張り上げてチームを先導していくことができれば、まだ過去の過ちを取り返せる時間とチャンスがある。

そして自分自身、サッカーへの情熱の灯が消えたわけではない。ダービーに負けて悔しい、ボールを奪われて悔しいという気持ちがある。鍛錬を積み、必死にプレーすることで周りから信頼され、説得力のある人間になれるはずだ。
また、自分を応援し続けてくれる人がたくさんいる。ピッチの上で自分の成長を示すことはもちろん大切だが、関学サッカー部に入ってこれだけ人間的成長をしたんだと、目やオーラや言動から「こいつ変わったな」と感じさせられる人間になることが1番良い恩返しであると思う。

素晴らしいサッカー選手を目指すとともに、それ以上に素晴らしい人間でありたい。

2回生  細井 優希


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