2015-12-15
明日は気持ちや!!(福冨 孝也)
「今日は気持ちや」
試合前のミーティングで徳永はいつも最初にこう言います。試合が始まると、徳永は小さいのに、言葉の通り「気持ち」を前面に出したプレーをし、私はそれを横で見て「もっとファイトしないとな」という気にいつもさせられています。
私は中学3年生の頃、ある大きな経験をしました。所属チームで全く試合に出場できなくなり、ベンチから試合を見守るのが当たり前、試合に出場したくてたまらない日々が続きました。こんなにも出場できないほど、私と出場している選手たちとの実力差は大きくない、そんなに実力差ないんじゃないかというのが本音でした。
ある大事な試合で、同じポジションの選手が開始早々に負傷し、やっと出場できると準備しようとしたとき、監督とコーチの会話が聞こえてしまいました。コーチは私の名前を出してくれましたが、監督からは「あいつは戦えない。ダメ。」という言葉でした。(結局、ポジションの違う選手が強行出場。)
当時の私は、なぜ戦えないだけで出場させてもらえないのか、得点に絡める選手が出場したほうがいいのではないか、じゃあ私はなんで今ベンチにいるのか、何もかもよくわかりませんでした。中学時代は、そのまま試合に出場することなく(最後、ほぼ負けが決まった試合で10分だけ記念出場)、また、最も大事なことに気づくことなく退団してしまいました。
4年間、関学サッカー部でサッカーをさせてもらい、ようやく気づいた気がします。最も大事なことは上手い下手よりも勝ちたい「気持ち」だということを。この「気持ち」はサッカーだけでなく、他のことでも必要になる。と、この4年間で学ぶことができました。私たち4回生が関学でサッカーするのも残り2試合となりました。ここまできたら実力差なんてほとんどありません。最後に差がつくのは試合に勝ちたい「気持ち」です。
私は、勝ちたい「気持ち」を前面に出し、残り2試合戦います。
こんなにも重要なことを学ばせてくれた関学サッカー部に必ず結果で恩返しします。
インカレで必ず優勝します。
結局最後は「気持ち!!!」
4回生 福冨 孝也