部員ブログ

2016-3-4
これから(上岡一輝)

いつもサッカーが生活の中心で、サッカーから多くのことを学んできた。これからも生活の中心にはサッカーがあり、死ぬまでサッカーが大好きなことに変わりはない。だけどその大好きなサッカーを今年やめる決断をした。

今シーズンからプレイヤーをやめ、コンダクターとなった。幼稚園からしてきたサッカーをやめ、選手を支える立場となることを決意した。人生で一番悩んだ選択だった。C1チームを指導し始めて約1ヶ月が経つが、今でもサッカーがしたくてたまらないし、仲間と必死にボールを追いかける夢を見ることもある。この選択が正しかったことなのかを考え過ぎて眠れない夜もある。サッカーに未練がないなんて言ったら嘘になる。それくらいサッカーが大好きだ。

だけど私はあと2年ある大学サッカーにプレイヤーとしてではなく、コンダクターとして貢献することを決めた。この選択が正しいことなのかは今でもわからないが、ひとつだけ言えることがある。それは関学サッカー部が私にこの決断をさせてくれたということだ。関学サッカー部が尊敬できる大好きなチームだからこそ、「このチームのためにプレイヤーをやめてでも貢献したい」と思った。このチームの一員でいられることに感謝しているからこそ、「このチームをもう一度日本一にしたい」「部員全員が日本一になったとき心から喜べる組織にしたい」「四冠を成し遂げた去年のチームをも越える一体感を持つチームにしたい」と思った。

そのために自分はチームにどう貢献すべきか。自分と向き合ったとき、出た結論がコンダクターになることだった。コンダクターとして下のカテゴリーの選手の環境を良くし、チームの底上げをする。関学は下のカテゴリーの選手がいるからこそ強いと思われるチームにする。そして部員全員の力で日本一を達成する。それをコンダクターとして先導することが私の使命だと思った。だから大好きなサッカーをやめることもできた。新たな自分の使命を見出だし、自分の進むべき道を見つけることができた。関学サッカー部だからこの決断ができた。

これからの未来を切り開くのは自分次第だ。だが、新たな道を選択する勇気はなかなか持てない。もちろん最後の最後で決めるのは自分自身だ。しかし、その過程のなかで決意するきっかけを与えてくれる組織や人に出会えるかが大切ではないだろうか。私には悩んだときに決意するきっかけを与えてくれた仲間とチームがあった。だからこそ、自分の決断に責任をもって生きていけるし、日本一を達成するために突き進める。関学サッカー部が導いてくれたコンダクターという道が正しい道であったことを必ず結果で証明してみせる。

あと2年。長いようで短い大学サッカー。今年の最後に4回生を笑顔で送り出すために。来年の最後に笑顔で大学サッカーとお別れをするために。やるべきことは山積みだ。まずは今年、もう一度日本一を達成しよう。そして2年後、私はコンダクターとして関学サッカー部に大きな物を残して社会に飛び出していく。私の大学サッカーはまだまだこれからだ。

新3回生 上岡一輝


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