部員ブログ

2016-3-11
Must be(相佐河惟)

小学1年からサッカーを始めて15年経った。中学、高校で目標は全国大会に出たい、日本一になりたいという思いでサッカーを続けてきた。しかし、日本一どころか全国大会にすら出場できなかった。それでもまだ大好きなサッカーがしたい。今までサッカーをやらせてくれた両親の期待に応えたい。このような思いで私は関学サッカー部に入部した。

入部すると自分よりもサッカーがうまい人がごろごろいて、プレーが思うようにいかず、イライラする日々が続いた。思い描く大学生活とは全く違った。そこで壁にぶち当たって越えていく人と越えられない人と分かれる。

そして私は完全に後者だった。目標、目的を見失い、弱い自分と向き合うことをせず違う方向に力を使い、先輩の言う事も聞かずチームに迷惑をかけてきた。そして、昨年関学サッカー部は四冠を達成した。今まで目標にしてきた日本一を2度も経験した。もちろん嬉しかった。

しかし、夏の総理大臣杯で日本一になった次の日を迎えると、むしろ虚しさを感じた。それは、もちろんプレイヤーとして試合に出ていないこともあるが、プレー以外でもなにも貢献していなかったからだ。チームなのにチームではない感じがした。この気持ちを持った人は自分以外にもいると思うし、去年の井筒主将が、「全員が『関学は自分のチームだ。』といえるチームにしたい。」と言っていて、自分はそこまで思えていない部員の1人だった。それでもまだ変われずにいた自分がいた。

しかし、冬のインカレで日本一になったときは明らかに違う気持ちだった。このままではいけない。自分がやらなければならないという気持ちだった。先輩がいなくなり、自分が引っ張っていかなければいけなくなったから。3回の終わりになってこんなことを思っている自分が恥ずかしかった。だが、ここが最後の変わるチャンスだと思った。

そして自分は今、何をしなければいけないのか。自分の存在価値は何か。何をすれば自分がチームに対して一番貢献することができるのか。今まで自分のことしか考えてこなかった私には難しい問いだったが、根底にあるのは考え、行動に移し、それをやり続けることだ。

また、主体性を発揮する、味方のために動く、人のためにする、これらのことこそがサッカーの部分でもそれ以外の部分でも関学の強さである。今までチームのことも考えずに、ただ淡々とサッカーをして過ごしてきた時間が非常にもったいなかった。成長する場、成長しなければいけない場を逃していた。

そして、大学サッカーをすることができる時間は長くても10カ月を切っている。最後の本気でするサッカーを悔いなく終わるため、大好きなサッカーをやめてまでチームのマネージメントをしている仲間のため、関学になにか残せるものを作るため、一回りも二回りも成長した自分になるため、1日1秒たりとも無駄にする時間はない。たとえ自分のプレーがうまくいかなくても、たとえやっていることが合っているかわからなくても考え、やれることをやり続けなければならない。そして私は前者にならなければいけない。

関学サッカー部は、目標である関西制覇、日本一、Jリーグチームを撃破しなければならない。勝って結果を出すことしか自分たちがやってきたことを証明できないからだ。今年は、部員全員で目的である人間的成長を遂げ、学生サッカーの可能性を拡げ、観る人すべてに感動を与え、共有し、仲間や支えてくれた人への感謝を体現しよう。
目標、目的を全部達成して去年のチームを越えてやろう。

新4回生 相佐河惟


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