2016-3-23
新境地(細井優希)
四冠を果たした昨年は2回生だった。私は今年、3回生という立場になる。関学サッカー部の規律と雰囲気にも慣れ、実際にこの一年を無難にこなすことは容易なことであろう。
しかし、そのような過ごし方で1年後どうなるのか。100人以上の組織の運営のほとんどを学生が担い、時には組織として、または個人として大きな決断をする。その際、過去3年間でなんの準備もなく、他の部員の人生を変える決断を背負うぐらいの覚悟のない4回生、幹部達が先導してよいのだろうか。このように逆算すると、4回生の立場により近い今年にやるべきことは山ほどある。
また関学サッカー部は”日本一の大学サッカーチーム”という立場で再出発を果たした。AチームであろうがCチームであろうが、どの選手もスタッフも周りからはそのような見られ方をする。誇りであり、同時にプレッシャーでもあるこの一年、部員全員が日本一のチームであるプライドと責任を持つべきだ。その意識は自然とプレーやピッチ外の行動、人との接し方に表れてくるはずであり、表れなければならないだろう。これは組織として、個人としての新しい成長なのかもしれない。
このように関学サッカー部はある種の過渡期に突入している。驚きを普通にした昨年から、Must be 〜しなければならない。私たちは勝たなければならない、日本一の組織であり続けれなければならないという時期になっている。チャレンジする相手が外にだけいた昨年から、過去の私たちという新しい相手が生まれた今年、全カテゴリーがさらなる高みに向かう努力をするべきで、まだまだ改善すべきところがあるだろう。
幸いにも私は役職や仕事が与えられ、新4回生と深く関われる機会がある。そして、最高の環境でサッカーをさせてくれる人たちのために、プレイヤーとして全力で学生サッカーに取り組みたい。ピッチ外でも今年のチームで新しい日本一を獲ることに強く貢献するとともに、この1年で多くのことを学び、来年への充電期間にしたい。
新3回生 細井優希