部員ブログ

2016-9-28
関学サッカー部と私(村上博亮)

大学生になるまでやってきたのは遊びのサッカーで、どこか何となくでやっていた部分がある。途中で辞める勇気がなく、明確な目的もなしに、何となく流れに身を任せてサッカーを続けていた。

小学校・中学校・高校時代は周りの人よりも少しだけ足が速くて、その分プレーが上手くいき、試合に出ることができていた。ただ、それに満足していた私は、プロになるような人たちのプレーを間近で見ることで、中学・高校時代に自分の限界を勝手に決め、上を目指すことを諦めてしまっていたように思う。今思えばそこが私のサッカー選手としての分岐点だった。どこかに言い訳を探して、逃げ続けてきた。しかし、練習で手を抜いていたわけじゃない。サッカーをしている時間は真剣にやってきた。1日の練習に対するこだわりだったり、貪欲さだったり、上達する為に必要なものが欠けていたのだと思う。

関学サッカー部に入部して、初めて本気でサッカーをする集団に出会った。こんなにも本気でサッカーをする人たちと共に練習する環境は、今まで所属していたチームにはなく新鮮だった。同時に自分が霞んで見えたし、実際にそうだった。それを容易に受け入れてしまったのも事実だ。

しかし、時間が経つにつれて私の中で変化があった。それは、関学サッカー部が好きだということや、チームに貢献したいと心から思うようになったことだった。それまでの私はそんなことを考えるような人間ではなかった。変わることができたのは、関学サッカー部に入部したことや昨年の1年間が大きく影響していると思う。

特に、昨年の1年間は副務として練習試合を組んだり、Iリーグの運営に携わるなど、部に関わることも多くなり、関学サッカー部への想いが強くなった。これほどチームを好きになったり、仲間を尊敬したりすることは今まで全くなかった。このチームに返せるものがあるのではないかと思うようにもなった。

大学サッカーは人を育てるものだとつくづく思い知らされた。何度も失敗を繰り返し、何かに意味を見出して、目標に向かってそれぞれが進んでいく。周りに感化されて自分も変わっていく。それが大学サッカーで得た、かけがえのない時間だ。

そして、サッカーと関学サッカー部は私に多くの経験や学びを与えてくれた。そのサッカーを真剣にするのもあと少しとなった。どう締めくくるのか、何を成し遂げるのかも自分次第だ。これまでの大学生活はとても幸せだった。だからこそ、最後まで力を尽くしてやりきりたい。何事にも自分のできる精一杯で応えよう。それが私にできる全てだから。

関学サッカー部は素晴らしいし、袖を通したユニフォームに誇りを持てるチームだ。だからこそ、もう一度全員で日本一を獲りにいこう。

4回生 村上 博亮


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