2017-4-26
本気 (松本 晃一)
「今まで本気になったことは何回あっただろうか」
このことを最近よく考える。小学2年から続けてきたサッカーも今年で15年目になる。なんでこんなにも続けることができたのか。それは、単純に好きだから、とことん極めたいといった気持ちも少なからずある。でも、1番根底にあるのは周りの環境に恵まれていたからだと思う。
高校までのチームは全くの無名だったが、それなりに頑張るチームだった。そんなチームでも勝つために本気で過ごしていた。どのチームに属していたときも中途半端な人はおらず、本気でぶつかり合える仲間がいたからだ。そして、サポートしてくれる両親がいたからだと思う。
大学でも素晴らしい仲間に出会うことができた。この組織では本当に色んな人が、関学サッカー部のために全力を尽くしている。自分たちが納得するまでミーティングを重ねたり、役職の仕事を全うしたりする。全部員が自分たちの可能性を信じて過ごしている。
私は幸いにも今年Cチームのキャプテンを任された。少し複雑な気持ちを抱いた。なぜなら、チームを引っ張る立場に就くことに誇りを感じている一方で、キャプテンを務めることで、上のカテゴリーに上がることが難しくなるのではないかと思ったからだ。また、キャプテンとしての自分に不甲斐なさと難しさを痛感した。しかし、大人スタッフがいないCチームだからこその可能性を信じている。その可能性を証明するためにIリーグで勝ち、全国大会に出る。
ただ、今年のチームは全体を通して、まだまだ本気になれていない。何度もミーティングを重ねて掲げた、目的・目標を達成するにはまだ足りない。4回生がもっと本気にならないといけない。
だから私もサッカー人生最後の1年、本気になる。両親のためにも、関学サッカー部のためにも。このチームが好きだから。
4回生 松本 晃一