2018-10-10
私にとっての原動力 (米田隆太)
私は2年生の時、「原動力」というタイトルで部員ブログを書きました。まさか、この言葉が今年のチームの目的になるとは当時夢にも思いませんでした。
前回部員ブログを書いた時は、高校最後のインターハイ予選、選手権予選共に、あと一歩で全国大会に出場できなかった悔しさが自らの原動力でした。大学でサッカーをすると決めたのも、悔しさが決め手でした。
小学校から高校まで、ずっとキャプテンや副キャプテンを務めて来ましたが、関学サッカー部に入部してからは、どこか自分自身のためだけにプレーしていたと思います。自らに対する想い、悔しさが原動力でした。もちろんこれは今も変わっていません。この想いがあったからこそ、大きな怪我も乗り越えられたと思います。
しかし、学年リーダーを経験したことで大きな心境の変化がありました。より多くの人の想いを背負う立場となり、内面的な気持ちに加えて、周りで支えてくれる人、同じ関学サッカー部で頑張っている部員の姿が、私の「原動力」になっています。また、競技委員の立場になって試合の運営に携わるという貴重な経験もさせて頂きました。本当に多くの人に支えられて大学サッカーが成り立っていると実感できたことも、こう思える要因です。
4年間競い合って来た4年生、私が所属するC2チームの逞しい後輩たち、関西の大学サッカーの発展の為に活動してくれている学生連盟の好光幹事長、今まで私を指導してくれた指導者の方々、コンダクター、リハビリでお世話になった病院の先生、トレーナーの方々、そして、ここまでサッカーを続けさせてくれた家族、本当に多くの人に支えられているし、全ての人が今の私を突き動かす「原動力」です。
だからこそ試合では、誰よりも声を出してチームを盛り上げ、体を張ってシュートブロックします。そして、チームを勝たせる為に出来ることを全うし、一つでも多くの勝利に貢献します。
小学校2年生から始まったサッカー人生もあと少しになりました。
私は今、「オーバートレーニング症候群」になり、サッカーができていません。「勝ちたい」「C1に上がりたい」という気持ちが完全に空回りし、周りが全く見えなくなっていました。日常生活に支障が出るほど症状が酷く、大好きだったサッカーが嫌いになりかけました。
しかし、2週間サッカー部から離れさせてもらっていた間でも、気づいたらYouTubeでサッカーの動画を見て、ゲキサカやツイッターで関学の記事を読み、PS4でサッカーゲームをしている私がいました。私はやっぱりサッカーが好きだし、プレーしてこのチームに貢献したいんだと強く思いました。持病の咳喘息の影響もあってまだジョギングくらいしか出来ませんが、必ずこの病いと弱い自分に打ち勝って、一回り成長した姿でピッチに戻りたいです。自分自身の「真面目すぎる」という弱みと向き合いながら、最後まで上のカテゴリーで活躍することを目指して努力し続けます。そして、今度は私が誰かの「原動力」になれるように、全てを出し尽くしてチームの日本一に貢献します。
男子チーム4回生 米田隆太