2019-8-28
後悔(加藤宙)
初めてこのようなブログというものを書くので下手な文章になると思いますが、読んで頂けると嬉しいです。では私の後悔について述べていきたいと思います。
全国高校サッカー選手権の3回戦で敗れ、高校サッカー引退が決まった時、「やりきった。後悔はしてない。」と思うことは出来なかった。というのは最後の最後でとても大きな後悔をしたからだろう。
私はプロになることを目指して地元の香川県を離れて大阪桐蔭高校に進学した。プロになることが最終目標であったが、そのためにも日本一になるため、3年間プレーした。知っている人は誰1人としておらず、親のいない生活や、関西人とのコミュニケーションなど初めてのことばかりで、生活に慣れるのに一苦労だった。サッカーでは、私の学年はJユース出身が多く、レベルの高さに驚いた。また圧倒的にプレースピードが速く、スピードに慣れるのにも時間がかかった。1年のほとんどはCチームだった。2年になるとAチームの同じポジションには1年生が試合に出ていて、私は2年の間もほとんどCチームでプレーしていた。3年になるとチャンスが回ってきて、Aチームでプレーするようになった。そしてインターハイは逃したものの選手権で全国に出て、メンバーとして戦うことができた。これだけを見れば周りからは「すごいやん」、「いいな」といったことを言われる。けれど、3年生の1年間でも試合に出れない時期もあったし、自分が出ると失点して負ける試合が続いたこともあった。何度も後悔した。何度も悔しい思いをした。引退が決まった全国高校サッカー選手権の3回戦は一生忘れることができないと思う。PK戦で敗れたが私はピッチに立ちながらもPKを蹴ることができずに終わってしまった。私は府大会の準決勝、プレミア参入戦のPKでどちらも5番目以内に蹴らしてもらい、どちらも決めている。だがこの時は9番目だった。順番が決められた時、「なんで?」という感情が1番に出てきた。だが監督、コーチ、主将、副将で決めたことだからと思って何も言えなかった。本当はこの大舞台でびびって逃げただけかもしれない。結果、2年生が外して負けた。自分に蹴らせてほしいと言えば良かった。これが人生の中で1番の後悔となった。
後悔には2つのパターンがあると思う。1つは何かアクションを起こして起きる後悔。2つ目は何かをしようとするが何もアクションを起こせずに起こる後悔。私の場合は後者がほとんどである。もしPKを蹴らせてほしいと言って、蹴らせてもらえてても外していたかもしれない。決めていた可能性もある。結果論だと言われればそこまでだが、アクションを起こして起きる後悔の方が圧倒的にポジティブな後悔になると考えた。だから、私は選手権で負けた時に「やりきった。後悔はない。」と思うことができなかったのではないかと思う。だが、何もしようとしないと後悔は起きない。 人はアクションを起こした場合も起こそうとして起こせなかった場合も何かしら後悔する。ならばアクションを起こして後悔する方が人は成長すると思う。なぜならアクションを起こして起きる後悔の方が後悔して気づいたことをプラスに捉え次に生かしやすいからだ。後悔しないことがベストであるが後悔することで気づくこともあり、成長することもたくさんある。後悔してから気づいても遅いこともある。だが、後悔してからの個々人の行動が私は最も大切ではないかと思う。後悔した後の行動次第で後悔が後悔ではなくなることもあるかもしれない。これはサッカーだけでなく、友達関係や恋愛、家族の問題などの日常生活にも当てはまる。
関西学院大学サッカー部に入部してすでに1年と4ヶ月が過ぎた。そのほとんどを私はC1チームでプレーしている。3月にBチームに上がらせていただいたが3週間ほどで落とされてしまった。落とされた時は「もっとこうしておけば良かった」「もっとこうできたのではないか」とめちゃくちゃ考えた。この場合も何もアクションを起こせずに起きた後悔だった。これからの人生で後悔することはたくさんあると思う。私はその後悔を何かアクションを起こした結果生まれる後悔にしたい。私は今もプロになるという目標がある。大学生にもなると目標や夢を口にする人は減る。多分大学生にもなると現実を見て区切りをつけるようになるからであろう。私はこの目標だけはぶらしたくない。自分の芯となるものだからだ。プロを諦めた結果生まれる後悔をするならばプロを目指し続けた結果生まれる後悔をしたい。もちろん後悔するつもりはない。だがプロの世界というのは甘くない。このままでは後悔することになると思う。ならこれからどうすればいいのか?常に考えて行動に移していかなければならない。私は応援してくれている家族、友人のためにもプロになれるように、さらに高校で果たせなかった日本一になるために残りの大学サッカーを全うしていきたい。
拙文ではございますが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
男子チーム 2回生 加藤宙