部員ブログ

2019-10-8
勝つことの喜び(上田寛)

関学サッカー部に入部して約1年半、様々なことを考えながら過ごしてきました。サッカー(部活)において、プレー面以外について考える機会は高校時代までほとんど無かったため、とても新鮮で刺激的な素晴らしい環境で生活できていることに感謝しています。

そんなこれまでの大学生活の中で、個人として最も考えさせられたのは、「なぜ大学でサッカーをしているのか」ということです。小中学生の頃は、プロになることを目標にただひたすらにサッカーに取り組んでいました。しかし高校生になると、少しずつ理想の自分と現実とのギャップを感じるようになりました。プロになることの難しさをようやく理解し、自分の現在の成長速度では確実に夢が叶わないことを悟りました。ならば大学でサッカーをする意味があるのかと、体育会に入るかどうかを迷った時期もありましたが、とりあえずあと4年間は頑張ってみようと思い入部を決めました。その時は大した覚悟も無かったように思います。
しかし入部後、色々な先輩や同期の考え方に触れるうちに、プロになること以外にもサッカーを続ける目的を見出だすことができました。それは、勝つことの喜びを味わうことです。大学では、日本一にかける思いやそれに対する取り組みの質が、これまで所属してきた組織と比べてとても高く、1試合勝つために注ぐエネルギーの量が全く違いました。単純に普段のトレーニングの質も想像以上でしたし、チームメイトは皆サッカーが上手く、ついていくだけで必死でした。さらには、ただ練習や試合を頑張るのではなく、なぜ日本一になりたいか、その先に何があるのかまでチームとして考え、議論する組織に衝撃を受けました。
それでも勝てませんでした。昨年のAチームは日本一に届かなかったし、所属するBチームに至っては、Iリーグの関西地区の決勝トーナメントにすら進むことができませんでした。勝つことの難しさを痛感し、だからこそそれに伴う喜びも大きいことを知りました。

このような昨年の経験から、私はチームの日本一に対して、勝つことで貢献したいと思うようになりました。まずは自分が出場するIリーグの試合に勝つこと、さらに個人として結果を残すことでAチームのメンバーに刺激を与え、関学サッカー部が勝つための力になれればと思います。そして、そこで得られた喜びを仲間と分かち合いたいです。もちろん選手としてプレーする以上、自分自身が少しでも上のレベルを目指すという気持ちは忘れないようにしたいですが、あくまでそれは目の前の勝利を積み重ねた結果ついてくるものとして、1つ1つの勝負にこだわりたいです。
ありきたりではありますが、それを突き詰めてサッカーに取り組むことで、自分の価値を証明していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

男子チーム 2回生 上田寛


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