部員ブログ

2019-12-17
一人の闘うメンバーとしてここに居たい(植陽菜)

関西学院大学に入学が決まり、以前からサッカー部のことは姉からよく聞いていて、マネージャーをすることは大変だと周りからは言われたが、それが私にとっては楽しそうだとしか感じなかった。
入部説明会の日、1人で足を運んだときのことを思い出した。緊張で周りにいた人は誰一人覚えていないが、そこにいた当時4回生のマネージャーの人を見て、今までの私の中でのマネージャーに対するイメージが変わった。
日本一を本気で目指すチームで、そのサポートができたらきっとやりがいを感じられるだろうとただ漠然と考えていたが、その人を見て日本一になるために、一人の闘うメンバーとして対等にそこにいるんだと思った。そして、日本一のチームにただいるだけのマネージャーは必要ないんだと。

しかしマネージャーとして入部し、すぐには行動に移せなかった。こんな人になりたいなと憧れはあったが、何をすればいいのかも分からず、ただ言われたことするだけ。今振り返ると、私はこれまで当たり障りのない位置にいて、真顔でいると何か考えているように見えるみたいだが、何も考えていない時のが多い。人と必要以上にあまり関わってこなかったが、それでも何故か、植ちゃんは真面目だから大丈夫、頼りになると言われることがよくあった。2年目まではそれが普通に嬉しかったし、自分は得してるなとも思っていた。3年の終わり、当時同じカテゴリーを見ていたマネージャーの樹さんが引退する日が近づいてきたとき、私は怖くなった。間違いなく私にはないものを多く持っていた人で、先を見越した準備があれほど完璧な人は初めてで、一緒に活動させてもらった2年間は、私をこんなにもプレッシャーで潰してくるかと軽く嫉妬したくらいだ。こんな私が最高学年になり、本当にミスなくできるだろうか、スタッフの、マネージャーの信頼がなくなってしまうんじゃないか、ビビりにビビって怖くて仕方なかった。けど意地とか強がりとか、とにかく不安で情けない姿だけは後輩に見せたくなくて、なんでも出来ると頑張った。
私が関学で出会ったマネージャーは選手が150人くらいいる中で毎年6,7人くらい。決して多いほうではないが、すごく頼りになる背中ばかりで、時には私の駄目なところを伝えてくれて、自分はちゃんと見てもらえてるんだと感じることができた。私はそんなマネージャーになれているだろうか。

これからの関学サッカー部を担うマネージャーへ、私は少しは皆んなの頼りになれたかな。責任感は強いほうだけど、1人で突っ走ってなかったかな。きっと気を遣わせてしまったこともあったよね。私ら4回生が決めたことに必死でついてきてくれて、本当にありがとう。皆んなから学ぶことや気づかせてもらうことも沢山あって、皆んなと出会えて良かったよ。そしてこれからもっと、一人ひとりがチームに欠かせない存在になっていくことを楽しみにしています。

最後に同期に向けて、本当にここでは書ききれないくらい色んなことがあって、何度も悩んで、嫌いになることもあって、自分たちにはもう少しだけ、ぶつかり合える勇気があればって思ったりもした。
コンダクターが決まった日、泣きながら笑っている同期を見て、私はここに来てよかったと実感したと同時に、自分はコンダクターになる覚悟を決めた3人のためにも、同期らのサッカーが好きだという思いを壊さないためにも、マネージャーとして自分が出来ること全部、しんどいと分かっていたとしても、それよりも全部したいと思うようになった。それが私の原動力になってた。同期が皆んなだったから、今の私がいて、本当に感謝してる。

私たちの最後の大会を迎えた今、こんなにも誰かのために闘う、誰かのために本気になれる、誰かのために犠牲にだってなれる。こんなにも優しいチームはないと思います。
4回生という責任はしっかり果たそう。私らの背中を見て後輩が何かを感じ、育っていく。そうやって、関学は成長していく。
これからの関学を引き継ぐ者へ、まだまだ頼りないところがあったかと思います。それでも最後まで信じてついて来てくれてありがとう。そんな皆んなと、私は日本一の景色を横で見てみたい。

男子チーム 4回生 植陽菜


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