2019-12-26
私の色(垂井優奈)
「日本一」ただその言葉に惹かれて入部を決めた。
私は小学6年生の時新体操で全国大会に出場したものの悔いの残る結果に終わり、中学校入学と同時に約10年続けた新体操をやめた。中学生の時はバレエスクールに通い、外のスポーツとは無縁の生活を送っていた。友達から誘われたのをきっかけに高校で初めてマネージャーとしてサッカーに関わった。決して強い学校ではなかったが、サポートする側でスポーツに関わる楽しさを知った。
大学に入学し「高校の時もやっていたから」そんな簡単な理由で参加した説明会。「日本一」今まで目指したことがない私にとってこの言葉がピンと来ず、でもこの言葉だけが頭に残っていた。1週間の体験で実際に空気を感じこの部活に入りたい、そう思った。
ジャージで登校することに抵抗もなくなった今の生活は思い描いていた大学生活とはかけ離れていて、周りの友達を羨ましく思うこともある。
部活で忙しく感じている生活にただ満足しているだけではないか、将来のためにもっとするべきことがあるのではないか。
部活を辞めようと真剣に考えたこともある。でも今考えるとその選択は自分にとって逃げ道だったのではと思う。「進みたい方に進めばいい、でもやめたら後悔すると思うよ」先輩の言葉にたくさん悩んだ。だけど4年間やりきった先輩の話す姿はとても輝いていた。2年が経とうとしている今、続ける選択をした自分に後悔したことはない。
「カテゴリーの色はマネージャーによって決まる。」新シーズンが始まった時にはるなさんに言われたこの言葉にワクワクしたのを覚えている。1年を通して私はC1チームに良い影響を与えられただろうか。悔しい結果に終わったアイリーグ、もっと自分にできることがあったのではないか。今シーズン、初めて1人で公式戦のあるチームに帯同した。責任感だけでなく夏のあげ日や二部練で何度も折れそうになったけどその度にC1の選手に救われた。
しんどい時も声を出し続ける姿。
試合で勝つため、1つでも上のカテゴリーにあがるためにひたむきに努力を続けている姿。
悩んでいる仲間と向き合い励まし合っている姿。
試合に勝って喜び合う姿。
仲間を真剣に応援している姿。
どんな些細な姿も私にとっては原動力であった。それぞれの持つサッカーに対する熱い想いに負けないぐらい自分も頑張ろうと思えた。助けられてばかりの私はまだまだ未熟だ。マネージャーだからって負けていられない。
夜遅くに連絡しても相談に乗ってくれる友達、どんな時もそっと見守って応援してくれる家族。私を支えてくれているすべての人に高校生までとは違う強くなった自分を見てもらいたい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
男子チーム 2回生 垂井優奈