2015-4-29
怪我を乗り越えて… (望月 隼人)
サッカーには怪我がつきものですが、こんなにも怪我に悩まされる選手は多くないはずです。中学では、合計すると約1年サッカーができませんでした。高校では怪我は少なく、「大学に入っても怪我なく上を目指していこう」、そう思い入部しましたが、足首の怪我で2ヶ月、右膝半月板損傷で手術をし9ヶ月離脱しました。大学でも約1年間サッカーができませんでした。Aチームで試合に出ることを目標にやってきたことが否定されている気がしました。厳しい練習で、倒れそうになりながらも思いっきりサッカーをしている仲間を横目に何周グランドを走ったか数えきれません。「なんで俺だけこんな目にあうのか」何度もこう思いました。何度も泣きました。努力は嘘をつかないなんて言葉は嘘だと何度も思いました。しかし、ボロボロの身体であろうが痛かろうが私はサッカーがやりたいです。上を目指したいです。いつになるかわかりませんが痛みを感じることなく思いっきりサッカーがしたいです。
夢を追い、目標に向かって努力できる陰では多くの支援があり、サッカーができることは本当に幸せであることを人の何倍もわかった私の学生サッカー人生だと思います。そういった方に恩返しするには結果が大事ですが、全力でサッカーに取り組み、ひたむきな姿をみせることも大事だと思います。そうすることで結果もついてきます。「ボロボロになってもチームのために走りたい」そう思える仲間が関学にはいます。そういう姿を見せれば刺激を受け、もっと頑張ってくれる仲間がいます。自分が頑張れば「あいつらも頑張っているからもっと頑張ろう」そう思うAチームの仲間がいます。関学サッカー部はそういう組織です。怪我をし、多くを経験をしてきた私にしかできないことで貢献し、周囲に良い刺激を与えられる存在になり、最高の仲間と日本一になります。そのようにして学生サッカーに別れを告げたいです。
感謝の気持ちは、もたなければならないものではなく心の底から本気でもつものです。怪我を通して人間的に誰よりも成長したサッカー選手になります。それを関学サッカー部に還元し、存在価値を示したいです。人生の大半を注いできたサッカーに嘘はつきたくありません。納得できるサッカー人生にしたいです。私のサッカー選手としての生きざまを多くの方にみてもらい、関学サッカー部は日本一になり、少しでも多くの方を感動させたいと思います。個人としてもまだまだ上を目指していき、最高の学生サッカー人生だったと心から言えるよう残りの期間を本気で過ごしたいと思います。
4回生 望月 隼人