部員ブログ

2020-4-6
自分自身(清翼空)

『自分自身』

今年C1のキャプテンを務めます。清翼空です。良ければ読んでください。

小学生の頃からサッカーをはじめて、もう少しで15年が経つが、正直これほどサッカーを嫌いになった3年間は今までなかった。

私は、昔から上手かったわけでもないし、特別背が大きいわけでもない。そして能力が高いわけでもなく、ロングキックでさえ苦手意識があった。お前はあまりものやから出てるだけや、センターバックお前はできないもんな。こんな言葉を言われる度に、絶対に見返してやる、負けない。必ず活躍する。このような強い気持ちを持ってサッカーをしてきました。まぁ何が言いたいかというと、順風満帆な人生ではないけど、サッカーはずっと好きだったし、自分はできると信じ、好きなことのためなら努力できるという当たり前の事です。

高校時代、私が所属していた高校は、1つ上の先輩達がとても注目されていて、当時のスタメン半分以上が、今年プロサッカー選手となった。そんなチームの中で2年時から試合に出ることができたが、目標である日本一は達成できなかった。

大学では日本一になりたい。日本一になるために当時4冠を達成した関学へ行きたい。その思いで入部したが、現実はそんなに甘くなかった。

新チームはじまってAチームに呼んでもらったが、すぐBチームに戻り、4月の入学時には、C1チームにいた。なぜ自分がここにいるのか全く理解できなかった。Iリーグがはじまっても毎回スタメンではないし、結果を残しても評価されない。自分は何をしているんだろう、このままやっていても意味がない。ここまでできない自分が情けなく、部活を本気で辞めることを考えた。初めてサッカーが嫌いにもなった。それが関学の1年目だった。
いろんな意味での環境のギャップに対応できなかった自分の弱さだと思う。

日が経つごとに、同じ推薦で入った同期はトップチームの試合に出て活躍し、なんで試合出てないん?来年はでるやろ?辞めたん?と高校の同期や、知り合いに言われ、正直辛かった。いつからか自分はスポーツ推薦で入った事を隠すようになり、サッカー部であることすら周りに隠すようになった。自分のサッカーに対しての自信が完全になくなった。

2年生の時、学年ミーティングで、今後自分はどうなりたいのか。関学サッカー部でサッカーするのはなぜなのか?と考える時間があった。大学というある程度、自由な時間がある生活の中で、わざわざ体育会に入って、活動時間も長く、授業の時間も制限される。そこまでして自分は本当にこのチームに居たいのだろうか。なぜサッカーをしているのだろう。

それは、サッカーが好きだから。日本一になりたいから。日本一になれる可能性が1番高いと感じたのが関学だったから。そして、そのサッカーは自分だけでしているわけではない、家族、ここまで自分を育ててくれた監督、コーチ、仲間、自分はその人達を裏切りたくない。応援してくれるその人達のために最後までプレーする。そう心に決め、プレーする事を選んだ。

また、国際学部ということもあり、留学を経験する事ができた。自分の中でこの時間はすごく大きかった。1ヶ月間サッカーから離れる事が今までなかったから、とても新鮮で、当時の自分をすごく客観的に考える事ができたし、今までになかった考え方、価値観を得ることができ、良い刺激になった。海外の人は、コミュニケーションをとると、みんな自分に誇りと自信を持っているのが伝わってくる。(個人的なイメージ笑)

関学の下カテゴリーにはいろんな選手がいる。技術はあるけど上がれない人、能力は高いけど上がれない人、技術が足りていない人、そして自分に迷いながらプレーしている人。せっかく技術、能力があるのに、評価されない事で自分を見失い、自信を失う。
誰でも良いところはあるし、足りていない所ももちろんある。完璧な人なんていない。
どの部分が必要とされているのか、上がれないのはその求められている事が自分に足りなかっただけ。求められるものが自分にはなかった。それだけの問題であって、自分が落ちる(モチベーション、メンタル)必要はないと思う。それで自分のプレーをできない方が勿体無い。二度とない4年間なのだから。せっかく好きなサッカーができて、日本一を目指せる環境があるのに、自分でうまくいかないサイクルを作ってしまうのは、悪循環。

その中でも、評価されるためのプレーじゃなくて、結果的に評価してもらえるプレーをする事が大切であると思う。見ている人10人中9人が良い選手と判断しても、一方の1人は魅力を感じていなくて、その人のもとでプレーしていたら、評価されない。当たり前のことだが、だからといって10人全員に良い選手と思ってもらうプレーをする。これは違うと思う。自分のプレーを認めてもらうまで自分なりのプレーをすればいいと思う。良くも悪くもなるのも自分次第だけど。(あくまで個人的な意見です)その場所がAチームでも、B、C1、C2でも自信を持ってプレーする事が、誇れるものになっていくと私は思う。

私が言いたいのは、信念を持ってプレーする事。これが私ができなかった弱さであり、後悔である。特に、後輩には後悔せずに大学サッカーをしてほしい。

けど私の大学サッカーもまだ1年ある。関学の強さは、下のカテゴリーでも日本一を目指せる環境、スタッフ、選手がいることだと思う。自分らしく生き、自分らしく日本一を目指す。全力の姿を見せる。それが応援してくれる人達への恩返しであり、結果以上のものを手に入れることができると思う。

だからC1のみんな、頑張ろう!
俺はみんなで笑って終わりたい!!
大学サッカーを後悔したくない。

C1、そして関学を強くし、誇れる関学を自分が創る。


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