部員ブログ

2015-5-1
自分がやらねばならぬこと(坂口 直人)

今自分は何のために関学体育会サッカー部のコンダクターとして活動しているのかわからなくなることがある。11年間続けてきたプレーヤーとしての活動より意義を見出せているのか。選手を辞めてまでやる価値のあることをしているのか。怪我予防のテーピングを巻いているが、それが好きなわけではない。学生コーチとして練習メニューをつくり練習を行っているが、それが好きなわけでもない。上回生がいるにもかかわらずコーチとしてメンバーを決めるのは自分。ましてや自分は高い実績があるわけでもなく年間を通して1番下のカテゴリーであった。不平不満が出てもおかしくはなく、おそらく表に出ずとも裏では出ているだろう。当たり前ではあるがお金ももらえず、自由な時間もない。ではなぜ自分はコンダクターとして活動しているのか。この部員ブログを書くにあたって深く考えてみた。

答えは選手時代にも思っていたことと変わらず至ってシンプルだった。「本気でやってみんなと最後に笑いたい」。どれだけ考えても自分がコンダクターとして関学に関わっていく理由はそこに行きついた。去年もそうだった。選手からスタッフに変わったとき、モヤモヤした中で、とにかくがむしゃらに選手のために全力でサポートをしようとしていた。成山監督からは「お前の本気の気持ちがチームを動かす」と言われた。当時は半信半疑だったが、その意味は時間が流れていくにつれてわかっていった。本当に本気でチームのためを思ってやることで変わってくれる選手がいる。そしてその選手達がそうでない選手たちを巻き込んでいく。いつの間にか自分がみていたC3チームは、Iリーグという大会がなくとも本気でサッカーに取り組む集団になり、自分たちで目標を設定し、1つのチームとして動くようになっていった。Cチームのみで運営したKGリーグでは、最後にC3のチームが優勝し、みんなで喜んだ。その時自分は心の底からコンダクターをやってよかったと思った。

今年はコンダクターとして、学生コーチとしてC1チームにつくことになったが自分がやるべきことは変わらない。プレーヤーのように試合でゴールを決めたり、体を張ってゴールを守ったりなどチームに直接貢献することはできない。しかしそれと同じくらい本気でチームのためにサポートし続けることはできる。ラストイヤーの4回生には笑顔で終わってほしい。来年チームの顔となる3回生には笑顔で自分たちのシーズンを迎えてほしい。2回生にはサッカーに集中できる今年の1年を笑顔で終えてほしい。1回生には関学サッカー部に入ってよかったと笑顔で1年を終えてほしい。そして最後に自分自身が笑顔で1年を終わりたい。

3回生 坂口 直人


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