2020-11-13
過去は変えられる(望月想空)
タイトル「過去は変えられる」
初めまして。
関西学院大学体育会サッカー部 商学部一回生の望月想空です。
大学生になって自分の人生についてよく考えるようになりました。
なので今の気持ちを少し綴ろうと思います。
いきなりですが皆さんは失敗を経験したことがありますか?
こんなこと言うまでもないですが、失敗を経験していない人などいないと思います。
私も今まで何度も失敗をしてきたので人生において私を大きく成長させた出来事を挙げたいと思います。
一つは高3の時に選手権に出れなかったことです。しかしそれを話すと話が長くなりすぎるので大学に入ってからのことを話したいと思います。
関西学院高等部からそのまま進学しサッカー部に入った私は、幸いにも高等部組も2月からスポーツ推薦組と一緒にスタートできました。
11人いるスポーツ推薦の中で何人かは中学からの友達であったり、高校の時のトレセンで友達になった人達がいました。
私はプロを目指している以上、スポ推組にも負ける気はなかったし、1年生からAチームで活躍したいと入部当初は強く思っていました。
自分でも全然やれると自信に満ち溢れていました。
実際スタートして少し高校とレベルが違いすぎて戸惑う部分も多かったんですが、やれるなと感じる場面も多々ありました。
全員1番下のC2というカテゴリーからスタートしたのですがすぐに一つ上のC1カテゴリーに1人昇格し、それに続いて2人3人と昇格していきました。
目指しているAにはすでに1人昇格していて、他にも2.3人がBに昇格し気づけば高等部組とスポ推組は1人だけがC2にいました。
焦りしかなかった私はうまく自分のプレーもできず、一刻も早く上のカテゴリーに行きたかったけど上がれるプレーをしているかと聞かれれば自分でも満足いくプレーはできていませんでした。
プロを目指しているのに、何やってるんや自分と思えば思うほど焦りも増していくし、先に上がっていった人たちを見ると余計悔しさで溢れました。
チャンスはいつか絶対来るとそれだけを信じてそれを逃さないようにひたすら無我夢中に練習に励んでいました。
そんな中でコロナの影響で指定校組や一般入試組の入部が遅れていたので8月頃に自分と同じ1年生が入ってきました。
姉がマネージャーをしていることもあり、1年生が入部してからは1年生カテゴリーというものがありそこで1ヶ月ほど活動した後に各カテゴリーに割り振られると聞きました。
私はもうそこに自分も入れてもらってそこでアピールして上に上がるしかないと強く思ったのを今でも覚えています。
半年ほど1番下のカテゴリーでプレーして、周りはどんどん上に行き気付けばスポ推組は全員上のカテゴリーに昇格して、しぬほど悔しくて情けなくて落ち込んだ私だったのでここに懸ける想いは1番強かったのは絶対私だったと思います。
下のカテゴリーにいる間も4回生の先輩が
「C2にいる時間はほんまにこれから活きてくるし、絶対に意味のあるものやから焦らず頑張れよ!お前ならすぐ上に行けるからさ!」
と声をかけてくれたことは本当に下のカテゴリーにいた私にとって支えとなり、絶対ここで腐ってはいけないと何度も何度も言い聞かせることができたことを覚えています。
その先輩の方本当にありがとうございました。
1年生カテゴリーに入ってから自分の武器が何なのか自分が上に行くためには何を伸ばさないといけないのかをとにかく意識してプレーしました。
自分の中でも前より明らかにプレーが良くなってたしやっと自分らしいプレーができ始めたと感じれました。
僕を含む3人がC1カテゴリーに昇格することができて、本当に腐らずにやって良かったと、チャンスを逃さないように準備し続けて良かったと心の底から思えました。
周りからみたらまだ一つカテゴリーが上がっただけやんとか結構満足してる感じやんと思われるかもしれませんが、僕にとってここでの昇格の意味は本当に自分の中で明らかに大きく成長したことを示す大きな一歩でした。
C1に上がってからも全然できる自信があったし、上がった時にはもう次の目標へと走り始めていました。
C1でもいろいろ苦労したことがあったけど私は今Bまで上がってくることができました。この先何があるかわからないけど私はもうプロになるためそれを基準においたら腐ることなんてないし、いずれ関学サッカー部で1番にならないと憧れのピッチには立てないです。
「過去は変えられる」
この言葉を聞いて皆さんは未来は変えれるけど過去は変えられないと思うと思います。実際、起きたことはどうやっても変えられません。でも私が本当に言いたいのは過去に失敗した経験を成功に変えられるということです。
選手権で負けてしぬほど悔しかったし周りにあんだけ応援されたのに勝てなくて情けなかった。しかしそれが明らかに、現在頑張るための糧になっています。
周りに置いていかれてC2に1人だけ残されて、半年以上プレーして。でもそのおかげで自分が今何をするべきなのかを明確にできた。今後自分の目指す場所を基準にするならどこの環境にいようと左右されてはいけないと。
今では選手権に出れなかったこと、1番下のカテゴリーで周りに置いていかれて長い間プレーしたこと、本当にいい経験をしたと心の底から思えています。
そこで得たものは明らかに自分の土台を大きくしてくれました。
これからも挫折することばかりだろうけどこの時を思い出してまた頑張れると思います。また強くなれると思います。
最後に今Iリーグの決勝トーナメントの最中です。
関学にいる4回生は本当に優しい人たちばかりで何度も救われました。一回戦で決めたゴールは大学に入ってから1番喜んだし、1番みんなに祝って貰えたゴールでした。点を決めたら嬉しいけど、あの時のように家族が喜んでくれたり、仲間に褒めてもらえることが1番自分のモチベーションになります。
日本一まではしんどいことがたくさんあるだろうけどなれると信じているし自分ならできると信じています。
まだ未熟者で少し偉そうに語ってしまいましたが最後まで読んでくれてありがとうございました。
関西学院大学体育会サッカー部 一回生 望月想空