2015-5-29
支える (武部 亜紀)
投稿日時:2015-5-29 23:26
関学サッカー部には選手、スタッフ問わず尊敬できる人がたくさんいます。先輩だけではなく、同じ学年や後輩がチームのことを一番に考えている姿を見て、とても刺激を受けています。
私は高校時代にマネージャーをしていて、大学でも続けたいと思い、入部を決めました。
大学は高校と違って、プロを目指す選手もいる環境の中で、そんな選手のテーピングを素人の自分がしていいのか、と不安になりました。
しかし先輩は物怖じする事なく、テーピングやアップ、リハビリをこなしていて「私もいつかあんな風になりたいな」と思うようになりました。
私は誰かに指示をするのが得意ではありません。
一時期、本当に部活を苦痛にしか思えず、久々に会った母から「あまり笑わなくなったね」と言われ悲しくなりました。家族にも優しくできないのに、部活で選手を支えることなんてできないと思い、やめることを考えました。しかし、もう少し頑張ってみようと思い直して部活を続けていると、私の考えたリハビリメニューを一生懸命こなす怪我人の姿を見て、逆に自分が励まされたり、メニューをうまく伝えられず詰まった時には、選手が助けてくれたりしました。
私が選手を支えなければいけない立場なのに、逆に支えてもらってることに気づき、残りの大学生活、この人達のために頑張ろうと思いました。
自由な時間はほとんどありませんが、今過ごしている部活の時間はかけがえのない時間だということに4年目にして気づきました。
この出会いを大切にしてサッカー部で受けた恩を、後輩に引き継ぐという形で返せるように、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。
4回生 武部 亜紀