2015-7-10
自分のこだわり(武田 侑也)
私は自分の中でのこだわりをずっと大事にしてきた。それは日々の練習や試合で、自分がどれだけ上手くなることができたかということだ。チームとして試合に勝っても、自分の力を発揮できず、自分自身に負けているようでは本当に勝ったとはどうしても考えることはできない。それならば試合に負けてもいいから、自分の魅力を出すというこだわりを捨てないことのほうが大事だと考えている。
チームの勝利か自分への勝ちにこだわるのか。この2つを同時に得ることは難しい。それは勝たなければならない試合ほど、負けを恐れ、思い通りに自分の力を発揮できなくなるからである。
大学に進学し、関学のサッカー部に入部したとき、『勝つ』ということへの強いこだわりを身に染みて感じた。最初は『勝つ』ということよりも今まで貫いてきた自分の中でのこだわりとの間で葛藤があった。本当に勝つことが全てなのか。それよりももっと大切なことがあるのではないかと考えていた。
しかし、サッカーの世界で生き残っていくためには、やはり結果が最も重要だと痛感させられた。勝たなければ評価されないし、得点やアシストのように目に見える結果を残さなければ自分の評価は上がらない。今までのこだわりだけでなく、『結果』というものに対しても強いこだわりを持ってやっていかなければならない。
また、このように大好きなサッカーに対して深く考えることができるのも、夢中でサッカーに取り組める環境があるからだ。素晴らしい指導者や、サッカーに対してストイックで熱い仲間、特に家族には感謝してもしきれない。だからこそ、感謝の気持ちを返すために今まで以上に『結果』という強いこだわりを持たなければいけない。残りの大学生活も約1年半しかない。今の自分の現状を考えると、1日も無駄にできる時間はない。ここからどれだけ自分を追い込んで、妥協せずにやっていけるのかが自分の進路実現に繋がる。毎日一喜一憂せず、周囲の誘惑に負けず、サッカーに全てを捧げたい。
3回生 武田侑也