2015-7-31
蓮の花を咲かすために(寺尾 洋)
小さい頃から周りにはレベルの高い仲間がいた。
だから、分かったことがある。
私には別に特別な力があるわけではないこと。
ただ、それでも自分を信じてやってきたことがある。
それは、’’決して諦めない’’気持ちを持ってやり続けること。
そうすれば、チャンスは必ず来た。
見てくれている人は必ずいた。
かと言ってすぐにチャンスが来るわけでは無かった。
それを活かした数も少ない。
何度も心が折れそうになる経験をしてきた。
その度に逃げ出すことはできたのかもしれない。
でもそれは違った。
高校の時の恩師に言われた言葉がある。
「蓮の花のようになれ。蓮の花というのは、泥水が濃ければ濃いほど綺麗に咲く。また、綺麗な花と言うのは目には見えない部分”根っこ”がしっかりしている。」
人生でいう泥水は、辛いこと、悲しいこと、しんどい経験である。
蓮の花のようにこの困難を吸収することが人生における綺麗な花を咲かすことに繫がるのである。
根っこに養分をしっかり吸収出来ない人間は咲かす花も良くはならない。
だから、自分に対して降りかかる成長のチャンスならば、どんなものでも拒んではいけないと思った。
そして、信じてくれた恩師のためにも
「自分自身を最後まで信じれる人間になりたい。」
と思った。
私が知りたいのは楽な道のりではなく、険しい道の歩き方である。
だから、その度に諦めない気持ちを持ち這い上がって来た。
そして、その’’諦めない気持ち’’が自分のサッカーに対する唯一の希望になった。
周りがどうとかではない、自分が自分を信じられるか。
それが、時々、良い結果になって返ってきた。
「本物は続く、続けると本物になる。」
この言葉を私は学んだ。
そして、この言葉信じて私は生きていきたい。
絶対に諦めない。
また、私は常に仲間に恵まれている。
その理由は、目標の広がりである。
市内で一位を取るといった小さな目標から始まったサッカー人生。
気付けば大阪で一位、そして関西で一位を取るという目標達成の段階を踏み、現在は全国制覇を掲げている。
ここまで目標が広がり続けているのは関わってきたチームメイト、親、様々な人のおかげである。
本当に仲間に恵まれた。
だから、仲間の為、目標に貢献する為、支えてくれている方々の為、泥臭くやっていきたいと思う。
それが恩師の言っていた蓮の花に繋がると思うから。
2回生 寺尾 洋