部員ブログ

2015-9-4
成長(森 信太朗)

私は子供だった。実力もないのに天狗になり、練習は手を抜き世の中を舐めていた。技術さえあれば試合に出ることができると考えていた。しかし、関学サッカー部は私が考えている程甘くはなかった。試合に出場できないことへの不満もあったが、なによりサッカーを頑張ることの楽しみを忘れてしまっていた。今考えればなんともったいないことをしてしまったのだろうととても後悔している。

2年生の終わり頃、私は練習態度の悪さを理由に成山監督から退部処分を言い渡された。翌年3ヶ月間雑用を行い、選手に戻ることができたが、サッカーから離れていた約半年間で私の中の考え方がガラリと変わった。忘れていた「純粋にサッカーを楽しむ気持ち」や、「共に苦境を乗り越えてきた仲間達と何かを達成した時の喜び」を、その期間で思い出すことが出来た。その思いを常に意識し、一日一日の練習を大切にサッカーに取り組めるようになった。

4年生になり、ベンチスタートが多く、出場機会がないこともあれば、残り15分だけ出場することもあった。しかし、サブでも常にスタメンの選手と同じ気持ちで試合に臨めるようになっていた。
遠回りをしたが、私には必要な試練だったと今は思える。成山監督やサッカー部の仲間達にはとても迷惑をかけたが、チームのために貢献することにより、成山監督と仲間達にも恩返ししていきたい。

4回生 森 信太朗


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