2015-9-11
厳しさの中で楽しさを (菅原 翼)
自分の人生の中で唯一続けられていることはサッカーだけだ。
自分は今まで、楽な事と辛い事の選択肢があれば、喜んで前者を選んでいた。その場の楽しみだけの為に辛いことを避け続けてきた。自分の都合が悪ければ、他人や自分にだって嘘をついてきた。そのせいなのか、継続できている物事は全くない。自分の中では、辛い道を選ぶ事も必要だとわかっていたが、いつも楽しくて楽な道ばかりを選んでいた。
しかし、サッカーだけは違かった。サッカーを始めて13年目になるが、思い返せば断然辛いことの方が多かった。サッカーをやめることだって何度もできた。だが、今までこうしてサッカーを続けられてるのは、恵まれた仲間や環境に幾度となく助けられて来たこともあるが、サッカーなしでは送れない人生を送りたい気持ちが強かったからである。それは、唯一本気で打ち込めたサッカーから、得たものを人生に活かし続けて行くことだと思う。また、これが自分自身の家族や指導者や、今まで自分を支えてくれた方への、感謝の表現の仕方にも繋がると思う。
しかし、今の自分はまだまだ未熟である。最初にも言ったが、嫌な事をいつまでも避けていけるほど、世の中はそう甘くはない。だから自分は今年から、プレイヤーとしてサッカーをやりながら、チームの仕事もする、特殊な役職である「サブコンダクター」になった。自分がやらなくても、他にやってくれる人はいたと思う。だが、自分の中の、いつまでも逃げてしまう甘さを潰すいい機会だと思い、この役職につかせてもらった。仕事をしていくうちに、チームへの思いや、自分自身の成長を感じられるようにもなり、今では以前よりもサッカーと真剣に向き合えるようにもなった。
3回生の自分にはまだサッカーを通じて成長できる時間がある。だから、残りの時間、嫌なことから目を背けず、全力でサッカーに打ち込み、自分自身と向き合い続け、チームに貢献していきたい。
そして、今まで自分を支えてくれた全ての方に、サッカーを通じてできた自分の人間像で、感謝の気持ちを表していきたい。
3回生 菅原 翼