2015-9-18
目標と目的 (能瀬 泰行)
私のサッカー人生は、後悔が数多くあった。しかし、全てが失敗だったわけではない。中学、高校と全国を狙えるチームに所属していたものの、自分の代では不甲斐ない結果を残してきた。いつも目標である全国制覇を成し遂げるのは他の学年だった。もちろんチームが優勝するのはとても光栄なことであり、嬉しいことである。しかし、どうしてもピッチ上と応援席での喜びの度合いが違ってくるのは選手であれば当然のことだと思う。心のどこかに悔しい気持ちがある。
そして私は最後のチャンスである、「大学サッカーで全国制覇」という目標を達成すべく関学サッカー部に入部した。入部して二回生となった今年、チームは全国制覇を成し遂げた。比べることではないが、関学サッカー部での優勝は今までのなかで一番嬉しかった。自分はピッチに立っていなかったが、心の底からチームを応援し、優勝の瞬間チームが一つになれた気がした。そう思えたのは、関学サッカー部が素晴らしい組織であると感じたからだ。全部員が日頃の練習から全力で取り組み、学生主体でチームを動かしていく。私はこのような素晴らしい組織の一員であることを幸せに思う。
残り二年のサッカー人生であるが、私は関学サッカー部という全国制覇を狙えるチームに在籍している。もちろん優勝の瞬間をピッチで味わいたいという目標は選手全員の思うことであり、選手である以上その目標を失ってしまってはいけない。これは一つの目標に過ぎない。私がこの歳までサッカーを続けているのには目的がある。それは、大好きなサッカーを通して、多くの仲間と出会い、様々な経験をし、一人の人間として成長をする事である。サッカーをする上で、幼い頃から多くの犠牲を払ってきた。しかし、このことに決して後悔はしていないし、今までのサッカー人生で多くの貴重な経験をさせてきてもらった。支えてくれた周りの方々への感謝を忘れずに、この関西学院サッカー部で有終の美を飾りたい。
2回生 能瀬 泰行