2015-10-16
安心してください、余力ありますよ (高田 慧 )
今回私がブログを書く上でお伝えしようと思ったのは、小・中学生の時、お世話になったクラブで言われたことです。それは、「目標を期間ごとに分けて設定すること」です。例えば、何かしらの最終目標があるとすれば、それに向かって短期(一ヶ月)、中期(三ヶ月)、長期(六ヶ月~1年)と期間を分け、それぞれステップごとに目標を設定します。そして、長期目標に近づくと、また期間を区切って目標を設定します。このサイクルによって、目標までの道のりや、今何をすべきなのかが明確になります。この考え方は、それまで何気なく生活していた自分の行動に影響を与えてくれました。また、この期間を区切る考え方は、昨年の木鶏会の際、当時の主将・福森さんがグループ討議で言われていたことでもありました。思わぬところで話が繋がって、はっとしたのをよく覚えています。
この考え方でポイントとなるのは「余力」です。余力と言うと、あまり良いイメージを持たれないかもしれません。しかし、読んで字のごとく「力」が「余」っていないと、次の行動を起こせません。目標を達成してしまうと、人は満足してしまいがちで、満足してしまうと次に向かう力が生じません。大学生活でも同じです。大学に入ることを目標にしてしまうと、入ったらそれで満足して、勉強に対しての余力が見られず、力が出ない。「やるべきこと」が具体化していない大学生によく見られる傾向ではないかと思います。
我らが関学サッカー部は、この夏に日本一になり、長年目指していた大きな目標を達成しました。しかしそのことによって、我々は決して力を使い果たした訳ではないと思います。なぜなら、それは関学サッカー部の目標の「一つ」であり、最終目標ではなく、選手ひとりひとりはもっと先、もっと高みを目指しているからです。Aチームの選手はもちろん、下のカテゴリーの選手も、将来ピッチに立つ自分の姿を見据えています。さらには、今の私には想像がつかないような、もっと大きく、言葉にできないような想いを持つ選手も多いと思います。つまり、このチームにはまだまだ余力があるということです。
近頃話題の人のフレーズ風に言うと「安心してください、余力ありますよ。」ですかね。(おそらくスベる)
2回生 高田 慧