2015-11-6
さあいまこそ楽観主義に!!(関 駿輔)
私が「サッカー部を一度退部した」という事実を知らない部員も少なくないのではないかと思う。規律に反した私は、なぜ「退部」という事の重大さに最後まで気付かなかったのか。それは自身の心の持ちようにあったと考えている。
突然だが、ここで2匹の蛙の話をしよう。
「ある日、2匹の蛙がミルクの入った壷のふちのところで飛び跳ねていました。突然、ミルク壷に落ちてしまいました。1匹の蛙は、ああもう駄目だ、と叫んで諦めてしまいました。そしてガーガー泣いて何もしないでじっとしている内に結局溺れて死んでしまいました。
もう1匹の蛙も同じ様に落ちたのですが、何とかしようと思って、もがいて足を蹴って一生懸命泳ぎました。すると足の下が固まりました。ミルクがチーズになったのです。それでピョンとその上に乗って外に飛び出せました。」
この2匹の蛙は「楽天主義」と「楽観主義」による違いがあると私は考えている。前者の蛙のような「楽天主義」は、何が起こっても大丈夫、何が起こっても悪い事は起こらない、失敗するはずがない、と思うだけで何もしない。そうではなく、後者の蛙のような「楽観主義」は、現実をありのままに見て、とにかくできることをやろうと思って、できることを努力する。
私はこの違いが非常に大事であると考えている。いわば、当時の私は「楽天主義」で、もう2度と同じ過ちを犯さないだろう、なんとかなるだろう、とばかり考えていた。過ちに対して反省もせず、挙げ句の果てに人のせいばかりにしていた。
しかし、いざ「退部」になった時に自分自身の考えの甘さに気付いた。「楽天主義」であった私は、現実を受け止め反省し、このままではいけないと思った。そして「楽観主義」の蛙の様に、行動を起こす事で再びサッカー部に帰ってくる事ができ、課題に対して反省し行動を起こす重要性を学んだ。
最近関学サッカー部は、負ける事が少なく勝つ事が当たり前になってきている。しかし、ここ数試合思うような結果に結びついてはいない。このような時だからこそ、「楽天主義」でどうにかなるだろう、どうせ勝つだろう、どうせ優勝するのだろう、と思っていては前者の蛙の様になって死んでしまう。そうではなく、「関西制覇・日本一」という目標を掲げている以上、しゃかりきにでも、全部員が「楽観主義」になってできることをしてみる。そうすれば、事態は変わり、目標に近づく事ができると思う。
私のように一度退部している人間が、このように偉そうな事を言える立場ではない上に、自身がやっているかと言われると疑問ばかり残る。けれども、このサッカー部に在籍している以上、残り約1ヶ月、自分の使命を最後まで果たし続けて「関西制覇・日本一」に貢献したい。
4回生 関 駿輔