2015-11-18
追求し続ける (青木 健登)
私のサッカー人生は成功を収めたことも少ないが、あまり試練に出会ったこともなかった。高校までは中心選手としてプレーさせてもらっており、試合に出してもらえないことはなかったし、大怪我でサッカーをすることができないといった経験がなかったからだ。そして、関学サッカー部に入ってからも1年目はBチームであったが、2年目はAチームで呉屋君の背中を負いながらトレーニングをし、関西選手権や天皇杯のピッチに立たせてもらうことができ、充実した生活を送ることができていた。しかし、2回生の10月、インカレのメンバー入りを目標にトレーニングをしていた最中、膝に大怪我を負ってしまい、人生で初の長期離脱を経験した。これは人生で最初の試練であり挫折であった。この時自分を支えてくれた言葉がある。
「思い通りにいかない時が一番面白い。どこまでも追及しろ」
これは高校卒業の際に高校時代の監督から頂いた言葉だ。約半年サッカーができないといった今までの人生で味わったことのないフラストレーションの溜まる生活の中、この言葉の影響力は大きかった。この言葉によって怪我をしてしまったことをネガティブにとらえることなく、復帰する約6か月後の自分をイメージしながらリハビリを行うことができた。
しかし、正直なところ復帰してからの今シーズンは、個人的に納得していないし不甲斐なかったと思っている。目標であったAチームに戻ることができなかったからだ。ましてやBチームはIリーグで負けてしまい全国大会に行くことができなかった。しかし、このような思い通りに行っていない状況をどのようにすれば打開できるのか。これを追及することが自分の成長に大きくつながると思っている。
Bチームの今年の公式戦は終わってしまっているが、トレーニングできる時間はまだ残っている。この言葉を頭の片隅に置き続け、トレーニングがあることに感謝し、サッカーを追及し、来年はAチームで勝利に導くゴールを決める選手になる!
3回生 青木 健登