2015-12-12
決着 (呉屋 大翔)
投稿日時:2015-12-12 21:01
僕は”流経”という言葉を聞くと、今でも胸の中がゾワっとします。それは高校時代の流通経済大学付属柏高校での地獄(今あなたが想像した1.5倍は地獄)のような3年間を経験したからなのか、大学3回生のときに、2回ある全国大会でいずれも流経大に敗れているからなのか。どちらにしてもゾワっという気持ちは自分の中の拒絶反応のようなものだと思います。
よく「なんで流経大に行かなかったの?」という質問をされます。僕にも分かりません。流経大に行く選択肢もギリギリまであったし、3年間の地獄(電柱とよく競り合う)を共に乗り越えた仲間と、まだサッカーをしたいという気持ちもありました。
でも、僕は最後に関学を選びました。高校時代の公式戦の総得点は4ゴールに対して、大学での公式戦総得点は152ゴールに増えました。僕を変えたのは環境?筋トレ?練習メニュー?どれも僕自身にそれほど大きな影響を与えたとは思っていません。
では何が僕を変えたのか。”流経”です。高校時代に試合に出られなかった悔しさ、同期や後輩たちの活躍、そして去年の2つの敗戦。この全てが僕の大学4年間の原動力であって、”流経”という存在が僕を成長させてくれました。そして4回生にとって負けたら引退のこのインカレで、また流経大と対戦します。これ以上の最高のシチュエーションがあるのでしょうか。ないでしょう。ゾワっという気持ちを、”流経”に対する感謝の気持ちに変えるために、流経大に挑む。
この一戦で僕は”流経”(地獄の3年間を含む)に決着をつける。
4回生 呉屋 大翔