2016-3-2
日本一の組織になるために (石井 力)
私は、2月1日のスタートミーティングより選手という立場から、コンダクターという立場になった。16年続けてきたサッカーをやめた。プレーする側から支える側になった。この決断はとても難しいものであった。
今の気持ちを少しだけ書きたいと思う。
コンダクターになって約1か月が経った。慣れないことだらけの生活で頭がパンクしそうになっている。やはり、大変なことばかりが続くとサッカーがしたいと思うようになる。練習を見てるだけだと物足りない気がする。グラウンドをぶっ倒れるまで走りたい。点を取りたい。アシストをしたい。試合がしたい。こんなことばかり思っている。正直言って、この1か月コンダクターになってよかったと思えることはない。16年続けてきたサッカーをやめてまでやることが正解だったのかとも思う。これが今の正直な気持ちである。
しかし、こんなことを思っていても意味はない。分かってはいるものの、なかなかこれらの思いを取り除くのは難しい。では、なぜコンダクターになったのか。こんなにサッカーがやりたいと思っているのになぜ選手をやめたのか。
関学サッカー部は、とても素晴らしい組織であり、その組織には最高の仲間たちがいる。部員一人ひとりが100%の力を発揮することができれば、日本一の組織になれると思っている。ただ、100%の力を発揮することは簡単ではない。力を出しやすい環境を作り出し、選手の長所をのばし、短所を補う。ストレスのない状態でサッカーをする。これらの環境を作り出す人が必要である。それが、関学でいうコンダクターだと思っている。
私は、コンダクターになり部員全員が100%の力を出せる舞台を作りたいと思っている。誰かが作らなければいけない。そう思ったときに、自分が一番適任であると思った。私ならできると思った。この自信に根拠はない。ただ、「俺がやらなきゃいけない」と思った。サッカーをやめて、関学サッカー部の仲間のためにより良い舞台を作りたいと思えた。それは関学サッカー部だから思えたことであり、最高の仲間のためだから決断できたことだと思う。
関学に貢献したい。関学を日本一の組織にしたい。社会から注目されるような学生組織になりたい。これは私が目標にしていることである。これを成し遂げるためにも最高の舞台を用意することが必要である。そのために、選手同様100%の力を出し続け、結果的にコンダクターになったことがベストな選択だったと思えるように、そして選手と共に笑って今シーズンを終えられるようにコンダクターとしての役目を果たしたい。日本一の組織へと導いていきたい。
新3回生 石井力