2016-3-25
自分を変える力(赤星雄祐)
1回生から3回生までC2でプレーをして4年目で初めて公式戦のあるC1チームの一員になった。昨年まで、自分がサッカーに取り組む姿勢でチームに良い影響を与えてきたと自負があった。だから、今年のC1でもプレーでチームを引っ張りたいと思っていた。
でも、誰もがIリーグに出たいと思っているこの集団、ずっとAには上がれずにIリーグを戦ってきて、そのIリーグの厳しさを知っている選手の中で現時点での自分のプレー、サッカーに取り組む姿勢だけで仲間を引っ張り、チームに貢献するには明らかにまだまだ技量が足りないことに、このC1チームの仲間達から気づかせてもらえた。
もちろん、プレーで引っ張るためにもっとトレーニングを積んで誰もが「雄祐がいればチームが勝てる」、「雄祐がいれば安心」だと思えるような選手になるための努力はこれからも継続していく必要がある。
でも、今の自分がもっともっとしなければならないこと。それは、「自分の思いを自分の口で伝えること。」これを聞いた人は「そんなこと誰でも出来る」と思ったかもしれない。そう、誰でも出来ること。これまでプレーヤーとして「良い選手になるには」とA.Bチームの人に考えを聞いたり、自主練習を繰り返しながら向き合ってきた。でもその分、自分の性格の良くない部分と向き合う事を自然と避けてきたのかもしれない。
つまり、今の自分に必要なのは「自分を変える力」。誰しもが、「変えたい自分」というものを持っているはず。それが私の場合は、「自分の思いを自分の口で伝える」ということだった。その誰でも出来ることだけど、していなかった代償は大きくて、「人間関係を壊せない」「他人からの評価が気になる」という、しょうもない考えを持つようになっていた。「争いごとをしないように」、「みんなが気持ちよくサッカーができるように」、「常に周りから完璧な人間だと思われるように」、それがチームの為になるとこれまでの大学3年間思っていた。
この考えがどれだけ自分をチームの中で頼りない存在にしているのか、チームを強くするために不必要な存在にしているのか恥ずかしい話、周りの人から言われて、凄く情けなかった。
このC1チームでは練習前後に4回生でミーティングを行う。そのミーティングや練習中、練習前後でも個別に「あの場面は雄祐がこうした方が良いんじゃないか」、「お前のそういうところが甘いんじゃないんか」と自分なら変われると信じて今はキツく言ってくれる仲間もいる。
今シーズンが始まって約3ヶ月が経とうとしている。少しずつ変われているとは思うが、まだまだ足りない。自分よりも先を行っている人はたくさんいる。
自分としても変わりたいし、このまま終わったら後悔もする。そして何より本気でサッカーに取り組んでいる後輩たちに失礼だ。
大学サッカーラスト1年、関学に何が出来るか。プレーでの貢献はもちろんだけれど、人間的な部分で貢献していかなければならない。就活も大切かもしれないが、自分の進路よりも今大事なことが目の前にあると思っている。
自分の考えを文にするのも得意では無いが、自分が変わるため、自分が変わってチームの日本一に貢献するため、先輩方が自分にしてくれたように後輩達に何か残せるものを作っていくため、自分の夢や目標を達成するために、「新しい自分」を手にする努力をし続ける。
また、この文が誰かの自分を変えるきっかけになれば幸いだ。
新4回生 赤星雄祐