2016-4-20
関学での存在の示し方 (石井 佑樹)
昨年『四冠』を果たした関学は、これまで以上に周りから注目される存在となった。100人を超える部員の中からどのようにして自分という存在を示すのか。確かに、試合に出てチームのためにプレーで貢献することは、周りから見て最も分かりやすく、誰もが目指す存在の示し方である。しかし、試合に出られるのは11人で、途中出場も含め多くて14、15人である。
では残りのメンバーはどのようにして存在を示すのか。おそらく答えは1つではない。私が考える答えの1つに『コンダクター』があると思う。毎年、3回生になるタイミングで学年の中からコンダクターを出している。コンダクターとは、チームをマネジメントする立場である。しかし、学年の中からコンダクターを出すことは簡単なことではない。なぜなら、今まで続けてきたサッカーをやめなければならないからである。サッカーをするために関学サッカー部に入部したのにも関わらず、そのサッカーを辞めなければならない。つまり、その選手のサッカー人生をひっくり返すことである。コンダクターを出すことは一筋縄ではいかない。
私たちの学年も来年コンダクターを出す立場になる。私は学年リーダーの1人として、コンダクターを出すことに対して深く関わっている。どのようにしてコンダクターを決めるのか、試行錯誤を繰り返し、よりよい方法を見つけるために検討している。ミーティングを多く重ね、全員がコンダクターに対して深く考え、全員が後悔せず、納得した形でコンダクターを出したい。これは学年リーダーの想いである。
学年の代表として発言するとき、まず人として信頼されていなければ、誰も耳を傾けてくれないし、動いてはくれない。私はまだまだ人としても、プレイヤーとしても周りから信頼されていない。信頼されるためには、日々自覚と責任ある行動を取り、チームのために自己犠牲を惜しんではならない。自分が変われば、周りも変わる。学年リーダーが変われば、その学年も変わる。
私たちの学年が、周りから信頼される学年になるためにも、学年リーダーである自分がまず最初に変わらなければならない。自分が先頭に立って道を開いていきたい。私はサッカーだけでなく、このような形でも関学で存在を示していきたい。
2回生 石井佑樹