2016-5-11
原動力 (米田 隆太)
原動力。それは何かに対して、自らを突き動かす熱い気持ち、想いであると私は考えている。
私は何を原動力にしてサッカーをやってきたのか。小学2年生の時にサッカーを始め、12年が経った。サッカーが上手くなりたい、試合で活躍したい、その想いだけで12年間突っ走ってきた。今もその気持ちは全く変わらない。
高校生の時は、毎日1500m走から始まる走りばかりの朝練をして、放課後にも長い時間練習するという日々だった。それでも全国大会には手が届かなかった。しかし、チームのためにどんなことも全力で取り組むという責任感を芽生えさせてくれた。
選手権予選の最後の試合(準々決勝)で負けた悔しさ、残り1分で点を決められ負けた悔しさが、間違いなく、今の学生サッカーに打ち込む原動力であり、今の私を突き動かしている。
関学サッカー部に入部して一年が経った。正直、去年一年間はついていくのに必死で、自分のことだけを考えるので精一杯だった。周りを見渡す余裕もなく、ただこなしていく日々であった。しかし、2回生になった今、部員が100人以上いる大所帯のチームで、果たしてそのような振る舞いでいいのか、関学サッカー部というチームにただ所属しているだけで、埋もれている選手になっていいのかという気持ちになった。
チームは日本一という大きな目標を掲げている。それを達成するには、結果を出さなければいけない。試合に勝たないといけない。もしかしたら、そのようなピッチ内のことだけでなく、清掃活動、木鶏会、公共の場でのマナー、人として信頼される行動をとるなど、ピッチ外の行動全てが日本一に繋がっているのかもしれない。大きな目標にアプローチしていく中で 、得られるものを経験だけに留めるのではなく、自分のものにしていく。私は、それを信じて、すべてに全力を注いで毎日を過ごしていく。
チャレンジする人にしかチャンスは訪れない。ただ与えられたものをこなし、その現状に満足するだけの人間にチャンスなんて訪れるわけがなくて、自分で掴み取るために全力で毎日の練習、一本のパスにすべての気持ちをぶつけること。入部してから、最も身をもって体感したことである。
そして、自分なりの貢献の仕方を見つけなければならない。勝利のためにチームを鼓舞する。だれよりも声を出す。体を投げ出してシュートブロックをする。自分のことだけではなくて、チームのことを第一に考え、チームの勝利のためにできることをすべてやる。そして、自分と向き合い、どんな困難な状況でも、日本一という目標に向かって努力する。そのような環境に身を置き、サッカーができることに感謝したいし、楽しくて仕方がない。だから、やってやろうという気持ちで溢れている。
今までの私は、弱さから逃げ、目を背け、無難にこなす毎日を過ごしていたと思う。そのような人が、チームに貢献できていると胸を張って言うことができるのか。ときにはミスをするかもしれない。しかし、前を向いて、そのミスを次に活かし、日々進化していくということが、自分に最も必要とされていると思う。
自分のことで精一杯だった一回生の時の自分よりも、仲間のため、サポートしてくださっているスタッフの方々のため、サッカーをさせてくれている家族のため、全力でサッカーと向き合う。チームを引っ張れる選手になる。そして、どんな困難にも立ち向かっていく人格を形成する。その想いが今の私の原動力だ。
二回生 米田 隆太