2016-5-13
全員で関学サッカー部を創る(石本大祐)
就職活動をしていて、「日本企業は、1%が名前を知られている大企業、99%が中小企業という割合である。日本経済は、皆が知らない数多くの中小企業が支えている。」といった話を耳にします。
この話は、150名もの部員が所属している関西学院大学体育会サッカー部にも共通した部分があります。サッカー部は、私達を代表してピッチで戦っている部員が10%、Aチームのサブ、B、C1、C2チーム、コンダクターなど陰でAチームを支えている部員が90%の割合で成り立っています。サッカー部の躍進には、90%に該当する部員の力が必要不可欠です。
トップチームの選手が、死に物狂いで日々の練習に取り組むことが一番重要ではありますが、それぞれのカテゴリーの選手が全力で目的、目標に取り組むことも同じくらい必要です。連敗中だからこそ、自分がサッカー部を支えている存在であることを再確認して行動しなければいけません。Aチームの選手が活躍すれば反響が大きいかもしれませんが、その他の部員一人一人の行動もサッカー部を支えています。応援で必死に声を出す、誰よりも一つのプレーにこだわる、リハビリを怠らないなど各々出来る事はたくさんあります。
私はプレーでチームに貢献することは出来ませんが、コンダクターの立場としてサッカー部を根底から支える存在でなければならないと考えます。Aチームの選手だけではなく、B、C1、C2の選手が何不自由なく、サッカーに集中できる環境創りをしないといけません。また、組織運営の視点で、チームがより良くなるための提案をしたり、行動を起こしていく必要があります。関学サッカー部を支えることが、日本の大学サッカー界を支えることにも繋がると考え、行動していきます。
日本経済を支えているのが中小企業であるように、9割を占めるリーグ戦に出ることができない部員が、自分の立場で全力を尽くす。その全員の全力が現状を打破する大きな力になります。全部員の力でもう1度立命館大学戦に臨み、勝利を勝ち取ります。そして、5月21日から始まる関西選手権で、一つ目のタイトルを全員で掴み取ります。
4回生 石本 大祐