部員ブログ

2016-6-1
2年の区切り (南 航平)

大学生活も折り返し、残りの学生サッカーも2年を切りました。

この2年間私はいろんな世界を見てきました。これまでサッカーしか考えていなかった18年間とは異なり、与えられる経験から自発的な経験に転化して、感じたことのない新しい“刺激”を体感しました。
こういった経験を通して、物事の見方も変わり、世界が大きく広がりました。見たことのない世界に身を投げ出してみることで、自分自身の可能性も爆発的に広がるものです。

 サッカーをやめて人生をリセットするタイミングは山ほどありました。むしろそうしたほうが、得られるものも多かったのではないかと今でも思います。そのように感じてもなお、当たり前のようにサッカーのある生活を選び、この2年間取り組んできました。

関学サッカー部は私に居場所を与えてくれたかけがえのない存在であり、学生として、一人の人間として、アスリートとして学ぶべきことがたくさんある場所です。そのような環境に身を置けることを当たり前だと思ってはいけません。私たちは非常に恵まれているということを忘れてはならないのです。
自分が過ごすこの一秒のために、汗水たらして働いてくれている両親や、今まで切磋琢磨し、しのぎを削り合った仲間たち、支えてくれた多くの人は、部員誰しもの背景に存在しているはずです。この事を再認識する必要が今の私たちにはあると思います。

 現在、サッカー部は150人にもなる大規模な組織です。学生サッカーは、人数が多いから勝てるものでもないし、試合に出ているほんの一握りの選手たちだけが頑張っていても日本一にはなれません。すべての部員に平等の存在価値があり、いかにしてその価値に見合った存在意義を全うできるかが非常に大切です。どのカテゴリーに居てもそれぞれの貢献手段があり、自身がすべきことを理解し、実践できている選手が多いチームこそ最も日本一に近いと言えるのではないでしょうか。

 成功や栄光を感じるのはほんの一瞬ですが、その時に初めて、自分たちの正当性を証明することができると思います。今取り組んでいることすべてにおいて、意味があるのかは誰にも推し量ることはできませんが、自分の背負っているものの“重み”を再確認し、残りの2年取り組むことで、きっとこの上ない満足感と達成感を感じることができると思います。

3回生 南航平


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