2016-7-27
魅力 (松井 竜治)
今、サッカーは非常にメジャーなスポーツになっている。そのため、多くの人がサッカーを観戦したことがあると思う。サッカーをテレビやスタジアム、グラウンドに行って観戦するとき、多くの時間やお金を費やして試合を観たことがある人もいるだろう。私もサッカーを観戦することが好きなので、チケットを購入したり、時間をかけて観に行ったりしている。
あるとき私は、なぜこんなにもお金や時間を費やしてまでサッカーを観戦しているのか疑問に感じた。「あの選手のプレーが見たい」、「友達、兄弟がいる」、「そのチームのサッカースタイルが好き」などといった様々な理由が挙げられるだろう。そして、お金や時間をかけるだけの「魅力」があるからだと考えた。
バルセロナというチームを例にとって考えてみたい。バルセロナの「魅力」とは何か。それは、一貫性のあるパスサッカーやメッシらの高い技術だと思う。現在、世界の多くの人がバルセロナの試合を多くのお金や時間を費やして観に行っている。それだけの「魅力」がバルセロナにはあるからだ。
では、関学サッカー部はどうだろうか。私は、試合に出ている11人はもちろん、ピッチに立てない他の選手も含めたチームのメンバー全員が主体性を持ち、目標・目的の達成に貢献する姿勢こそが、関学の魅力だと思う。
私はその「魅力」のあるチームに所属している。だが、所属しているだけではいけない。リーグ戦を含め、関学サッカー部に魅力を感じ、お金や時間をかけて観に来てくれる人が一人でもいる限り、私たちはその魅力を観ている人に魅せつけなければならない。そして、私たちはそれらを全うする義務があるのだ。
魅力とは、人の心をひきつけて夢中にさせる力と辞書にある。今、関学サッカー部は総理大臣杯出場を逃したり、リーグ戦が上手くいかない時期があったりと結果を残せていない。昨年のチームを超えるためには、こういう厳しい状況下だからこそ、一つ一つの行動を大事にしていかなければならない。果たして何をしていけばいいのか。与えられている立場から考えると答えは自ずと出てくるはずである。
私自身はサッカーとサッカー以外の両面で「チームに対して自分がどう貢献できるかを考え気を配る」ことだと考えている。チームへの帰属意識を高め、昨年を超えるために、昨年よりも魅力的なチームになるために、部員全員が同じベクトルを向き、「主体性」という魅力を応援してくれる人に感じてもらえるように、私たちは行動していかなければならない。
3回生 松井 竜治