2016-11-23
Bチーム Iリーグに懸ける想い(佐藤 陸)
Bチームには、大学に入ってから挫折を味わった選手がたくさんいる。私自身、今シーズンの新チーム始動当初はAチームに所属していたが、Aチームのリーグの開幕直前にBチーム落ちという挫折を味わった。
「悔しい」、「何故」。
そのような否定的な言葉から入ったシーズンだった。
生き残る道は結果を残すことだけ。
「Bチームで結果を残す=Iリーグ日本一」
これがBチームが最初に立てた目標であり、この目標の達成を目指して結果を出し続け、必ずまたAチームに戻ることを決意した。
「勝利」のために、私たちは本気でIリーグを闘った。初めは、Bチームに落とされてしまった悔しさから「Aチームに上がるため」という気持ちが強かった。しかし、みんなと本気でぶつかって高め合い、壁を一つ一つ乗り越えていくうちに、そんな本気の集団であるBチームが大好きになっていた。このチームのためにも頑張ろうと強く思うようになった。そして私たちは、14勝1敗1分でグループリーグを終え、決勝トーナメントでは決勝でPK負けを喫したが、11月末から始まるIリーグ全国大会への切符を掴んだ。
何故私たちBチームが本気になれるのか。
それは簡単である。
「強い関学」でなければならないから。
ただそれだけである。
今年の関学はここまでタイトルを獲れずにいる。しかし、関学は強くなくてはならない。
去年の4冠をベースに、大学サッカー界を引っ張っていく存在でなければならない。だから私たちは闘う。関学の未来のために。
Bチームに所属している人は、Aチームに上がるため、4回生のため、自分が上手くなるため、など様々な想いで闘っている。そして、この想いは「Iリーグ日本一」という目標によって繋がっている。「Iリーグ日本一」を体現するため、全員がチームの仕事を全うする。そんなチームは他にはない。それが私たちBチームの強みである。
そして、関学Bチームが全国大会出場を果たせた要因としては、4回生の力によるところが大きい。
現時点でBチームには、4人の4回生がいる。
小野有矢。
北村征也。
中西康太。
金藤早耶。
リーダーシップや、日本一になりたいという想い、どれをとっても素晴らしい4人だが、私が思う4回生の見習うべきところは、下級生の面倒見が良いところである。そのおかげもあり、私たちはのびのびプレーができ、Bチームの一体感に繋がっている。4人の4回生に笑って引退してもらうためにも、私たちは「Iリーグ日本一」にならなければならない。それが4回生への一番の恩返しであり、最高の送り出しだからである。
「関学サッカー部=強い」
これを証明するため、Iリーグ全国大会は大事な大会だ。これまでの1年間「Iリーグ日本一」と公言してきたが、ついに最高の舞台が整った。「Iリーグ日本一」を絶対に獲り、良い形でインカレに繋げていく。それが私たちBチームの務めである。
2回 佐藤陸