2016-12-8
恩に報いる(武田侑也)
今年を振り返ったときに『思うような結果を出せなかった。』『苦しい時期を乗り越えたから今がある。』などとは言いたくない。男なら、いや、関学の選手なら苦しいときや辛いときこそ『今に見てろよ。』とぐっとこらえ、その想いを爆発させるべきだ。何かひとつ成し遂げた後もこれまでと変わることなく、次へ次へと向かっていく姿。これこそが本当の見返し方だと思う。自分にとってはこれが理想だ。
とはいっても、今年のチーム、そして僕は何も成し遂げられていない。大事な試合で結果を出せず、足を引っ張り散々負けてきた。時には自信をなくし、サッカーへの限界を感じることもあった。でも次の日朝起きると、すぐにサッカーがしたくなった。あのボールタッチ、ドリブル、勝利してみんなと喜びを分かち合う瞬間が忘れられなかった。みんなとサッカーをする時間が楽しくて仕方がなかった。だからこそ、少しでも長くサッカーをしたい。
インカレで勝つことは簡単ではない。勝つために何が必要なのかも正直分からない。だけれども勝つ自信はある。これまで勝負が掛かった戦いでは、どうしても逃げ腰になりがちだった。前期は全国を賭けた試合や首位を争う試合で強気なプレーができず、終わってから後悔しか残らなかった。もう後悔を残さない為にも負けることを恐れずプレーする。さらに関学は4回生のチームと耳が痛いほど聞いてきた。去年も4回生が導いてくれた。今年は俺たちが見せてやろう。
今年のAチームは、B.Cチームに凄く支えられた。勝てないとき、Iリーグチームが勝ってプレッシャーを与えてくれたり、時には面と向かって罵倒してくれたりした。だからこそ、必ず結果で恩返ししたい。Bチームの借りは、必ず返す。崩れそうなときは、Cチームの底力を思い出す。苦しいときは、スタンドを見る。勝ったら、みんなで喜ぶ。こんなことを考えるだけで凄く楽しみになる。情けない姿しか見せられなかったAチームだったけれど、最後の最後までみんなの力を貸してください。
そして12月18日、日本の頂点に立とう。苦労した分、去年よりも素晴らしい景色が広がっているはずだ。その為にもまず初戦。最初から全てをぶつけて戦います。
4回生 武田侑也