2017-2-22
覚悟の一年 (堀川 結)
今年に懸ける想いはこれまで以上に強いものがある。
私は大学2回生と3回生の時に前十字靭帯断裂という大怪我を負った。手術をし、最低でも6ヶ月のリハビリ期間を過ごさなければならない中、私を支えてくれたのは家族よりも多くの時間を過ごし、大きな壁や課題に立ち向かってきた女子チームのみんなであった。
大学2回生の秋、1度目の前十字靭帯断裂を負った。初めての経験で何も分からず、ただ与えられたリハビリだけをこなす毎日で、6ヶ月間のリハビリ生活に耐えることが出来さえすれば、サッカーを再びできるようになるとしか考えていなかった。ひたすら自分自身のことだけを考え行動し、怪我を治すことに力を注いだ。そして復帰まで回復した時に気づいたことがある。
それは、私をここまで成長させてくれた周りのみんなの存在であった。これまでは治すことしか考えておらず、周りの事はあまり考えてもいなかった。しかし日々のリハビリの中で支えてくれる学生トレーナーの存在や8人の同期、そしてチームメイトの存在が私を奮い立たせ、自分に打ち勝つ精神を身につけることができた。
そんな大切な存在に恩返しをと、プレーでチームを牽引しようと意気込んだ矢先に2度目の断裂を経験した。悔しさや悲しさを通り越し、申し訳なさを一番に感じた。チームや仲間への申し訳なさは、私の心を動かした。2度目の負傷をした際、もうこれ以上サッカーをすることは難しいかもしれないと思い、プレーヤーを諦め、主務という重要な役職に専念しようと考え悩んだ。
しかし、毎日のように見るみんなの顔やプレーする姿、汗水垂らし必死にボールを追いかける姿、私の為に時間を割きリハビリを考え支えてくれる学生トレーナーの姿、本気で取り組むみんなの姿を見ると、どうしてもサッカーを辞めるという選択には至らなかった。そんな姿を見て、むしろチームに貢献したい、仲間のためにプレーしたいという気持ちの方が強くなっていった。
女子チームはまだまだ発展途上で人数も少なく、一人一人の力がチームに影響することが大きい。だからこそプレーヤーを辞め、裏方で支えるという存在ではなく、自分自身が復帰を果たし、チームの為に体を張ってプレーすることが何よりもチームへの大切な貢献になるのではないかと考えた。
選手生命が絶たれる可能性のあるような大怪我を二度負ってもサッカーにこだわり、結果にこだわり続けることが出来たのは女子チームのみんながいたからである。みんなの存在が私のサッカーへの愛を燃やし続けてくれた。
そんな大切な存在と一緒に全国大会で闘う。インカレという舞台は簡単な道のりではないが、これまでの3年間の悔しさ、悲しさ、辛さ全てをエネルギーに変え、インカレの舞台に立つに相応しいチームになる為の取り組みをして、チームを必ずインカレへ連れて行く。女子チームは今年必ず目標を達成し、必ず日本一への第一歩を踏み出す。
女子チーム主務 堀川 結