部員ブログ

2015-4-1
学生サッカーとの別れ(井筒 陸也)

プロになる人もならない人もいるけれど、ほとんどの四回生が今年本気のサッカーから離れ、そして全員が学生サッカーから卒業します。
だからと言って、サッカーとの縁は決して切れません。四年に一度のW杯イヤーに寝不足になるのは死ぬまで変わらないし、いつかはヨーロッパで生のサッカーが見たい、本気でそう思います。

けれどこれから先、赤の他人とここまでの絆を作ること、サッカーを通して自分と向き合い想いや感謝を伝えること、観る人の心を震わせ感動させること、自分は学生サッカーを止めてなお、そうしたことが出来るだろうか。学生サッカーから離れることは、誰もが持ち合わせてはいないような特別な手段を失ってしまうことなのかもしれません。だからこそ、その学生サッカーと別れる準備を、悔いのないようにしなければならない。

インカレで優勝しても後悔が残ってはダメなのです。今までサッカーをしてきてよかった、このメンバーに出会えてよかった、親に感謝している、自分はサッカーを通して成長できた、こういう言葉は本当に最後までとっておこう。出来れば口にせず、自分の胸の中でそっと感じていればそれで十分だと思う。使い古された言葉で区切れるほど、僕たちとサッカーの関係は希薄ではないのです。
仲間との絆はサッカーで深め、親への感謝は自分のサッカーで伝え、自身の成長は最後の瞬間までボールを蹴り続ける中で感じ、そこに嘘がないようにしないといけない。最後の一年、最後の一秒まで、これまで自分が、人生の中で一番の時間を費やしてきたサッカーに真摯でいたい。サッカーが好きという気持ちに嘘がないことを証明できる一年にしたい。

主将として自分の進路を、全ての時間を、彼女を(いない)犠牲にしてでも全力で頑張りたい。

4回生 井筒 陸也


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