2017-5-24
「自分に次はない」(藤原 樹)
「四冠の関学は終わった。」
私はそう思う。決して弱くなったと言いたいのではない。二年前からメンバーがガラリと変わった今、「四冠の関学」は、「新たな関学」へと進化していかなければならないという危機感を私は抱いている。現状維持は衰退の始まりで、組織が結果を残し続けるためには変化し続けなければならないのだ。
新たな関学を作っていくためにはまず、四冠の関学が終焉したことを自覚する必要がある。もし自覚できたとしても過去の栄光と現在を比較して苦悩したり、新たなことを受け入れられない時期が来る。今の関学はそんな終わりと始まりの間で、もがいている状態にあると思う。
このように、サッカー部を進化させるためには、174名の部員一人ひとりが変わることが必要だと考える。ここでいう「変わる」とは、サッカー部の現実をありのままに受け入れ、各個人が今の発想や行動を、今年度の目的・目標達成のために最善となるように変えるということだ。
ただ、変化には犠牲がつきものだ。何かを犠牲にしなければならないこともこれからたくさん出てくるだろう。それでも大好きなサッカーで真剣勝負ができる喜びや、自分たちの周りには支えてくれる人たち、応援してくれる人たちがたくさんいることを考えれば絶対に頑張りたいと思うし、色んなことを犠牲にしてでも必ず結果で応えたい。
私は今年の春、チームのみんなの信頼を裏切るようなことをしてしまった。自分の浅はかな行動で、チームを目的から遠ざけてしまったことに対して、反省してもしきれない。正直、口だけの人間と思われているかもしれない。それでもチームが一体感を見せ日本一になるためにどうしても伝えたいと思い、部員ブログを書いた。
地に堕ちた信頼はあと二年かかっても取り戻せないかもしれない。それでも、チームの目的を達成するために、自分のちっぽけなプライドなんか捨てて、たとえ嫌われようとも私ができるベストな行動だと思ったら、何だってする。
もう私に次はない。こんな自分を変えたい。関学サッカー部で変われなかったら一生変われない。
私は本当に、覚悟を持った男になりたい。
3回生 藤原 樹