2017-5-31
魂の伝承 (能塚 銀也)
今回4回生、C2チームのキャプテンとして部員ブログを任され、まだ引退まで半年以上あるが少し寂しさが込み上げている。この感情に自分が関学サッカー部のことを心から好きで、虜になっていることに気づかされる。
良い機会であるので、人生の、大学サッカーの先輩として、後輩に伝えたいことを記そうと思う(普段口下手なので)。
それは「部員一人ひとりの取り組みが結果に結びついている」ということである。
「チームの日本一という目標を達成するために、どうやって組織に貢献するのか」という言葉は私自身、関学サッカー部に入部してから、耳にタコができるほど聞いたことがあるし、誰もが知っているだろう。大学サッカーで日本一になるチームとはただ単に上手くて、強い選手のいる組織ではなく、この言葉を理解し、行動することができる本当の意味で強い「人間」が多くいる集団であると私は感じている。そして、それが大学サッカーの可能性であり、醍醐味であると思う。だからこそ、関学サッカー部は「人間」的成長に重きを置いて活動している。
下級生であればあるほど、この意識を持つことは難しいだろう。入学したての1回生なら、なおさらだ。正直、自分自身が1回生の頃にそのような意識を持って日々の活動に取り組めてはいなかった。自己の評価や立ち位置に一喜一憂し、自分中心で物事を考えていた。「日本一になるためにどうやってチームに貢献するか」ということなど少しも考えられてなかったと思う。振り返ってみれば、あまりにももったいない1年だったと感じている。
だからこそ後輩には、そのような思いはさせたくない。確かに公式戦のピッチに立つことができるのは一握りの選手で、その他のメンバーは日本一に貢献できないと考えてしまうのは自然なことなのかもしれない。しかし、そんな考えで終わってしまうのはやめてほしい。この可能性に満ち溢れた大学サッカーという環境を最大限に楽しんでほしい。日本一になるためには必ず部員全員の力が必要であることを理解すべきだ。
しかし、恋愛と一緒で「○○のために」という感情は相手のことが好きでなければ湧きあがらない気持ちであると思う(大した恋愛はしたことないが)。だからこそ私は、関学サッカー部を好きになり、チームのために行動することができる人間が増えるように、部員一人ひとりと向き合い、つながりを大事にしたいと考えている。4回生として、現在はC2チームのキャプテンとして、1回生から4回生まで全員が帰属意識を持ち、チームに貢献したいと思ってもらえるようにこの一年を捧げたい。それが自分にしかできない組織への貢献であり、日本一を達成するためには必要だと信じているから。
そして、私はチームのためにどんな練習も試合も、応援だって手を抜かないと決めている。自分自身の一つひとつの取り組みが組織のためになると信じている。公式戦のないC2チームの選手であっても、これだけサッカー部に貢献できるということをピッチ、スタンドで表現してみせる。
最後に個人としては必ずIリーグに出場し、日本一に貢献する。チームとしては総理大臣杯、インカレの日本一を達成する。この大好きな関学サッカー部で、最高の同期と、(少し生意気だが)可愛い後輩と共に最高の景色を見たいから。
4回生 能塚 銀也